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【北海道倶知安町】ニセコ×デジタル より住みやすいまちに!Kutchan ID+【デジタル認証アプリ活用】

デジタル庁が提供する「デジタル認証アプリ」の本人確認機能を活用した新たな取組が全国の自治体で広がっています。

ニセコエリアのリゾートの中心、ニセコひらふ地区がある北海道倶知安(くっちゃん)町。2023年度の外国人宿泊者数は、前年度比50%増の57万人となり、過去最高を記録しました。特に、ウインターシーズンは世界屈指のパウダースノーを求め、海外からの観光客が宿泊者の約8割を占めるなど、「国際リゾート」として高い人気を誇ります。

外国人観光客でにぎわう倶知安町内のスキー場の様子

(外国人観光客でにぎわう倶知安町内のスキー場)

ただ、国際リゾートならではの悩みも――。それが物価の上昇です。

エネルギー価格や原材料費の高騰に加え、ニセコひらふ地区が世界の富裕層をターゲットにした高級リゾート地へ変貌したことで価格転嫁が進んだことも、物価が上昇する要因となりました。

町内にあるスキー場のリフト券の価格も年々上昇しており、2024年度は9500円となりました。

このため、スキーの文化を育んできた倶知安町では、町民にも身近なスキー場に通ってもらえるようにしようと、町民向けの優待を実施しています。

町民証明に「デジタル認証アプリ」の機能活用、優待サービスもスマホ一つで

倶知安町では、これまで町の広報誌にリフト券の町民向けの優待クーポンを付けていました。しかし、クーポンを利用するには必要事項を手書きで記入し、住所を確認できる書類とあわせて券売所に提出する必要があるなど手間がかかっていました。

そこで、町が観光協会と共に新たに導入したのが、 町民を証明するサービスの「Kutchan ID+」 です。デジタル庁が提供している「デジタル認証アプリ」の本人確認機能が利用されています。

このアプリの機能を利用することで、行政機関や民間事業者はAPI(デジタル認証アプリサービスAPI)を活用し、マイナンバーカードを使った本人確認を簡単にサービス内に組み込むことができます。

町民証明サービス「KutchanID+」の画面

(町民証明サービス「Kutchan ID+」の画面)

このサービスを通じて、町民は町内の施設や店舗でさまざまな優待をスマホ一つで受けることができます。例えば、リフト1日券を5700円の優待価格で購入できるほか、町内の飲食店も優待価格で利用できます。

サービスを導入した倶知安観光協会の鈴木紀彦事務局長は、Kutchan ID+のさらなるサービス拡大を進めていきたいと考えています。

「(物価の上昇で)町民が住みづらくなっている現状もあるので何とかしたいと思っていた。 ニセコエリアはこれからもっともっと発展をしていかなければいけないので、 適正な価格転嫁と町民優待この両立をぜひ目指していきたい 。

今後も、DXを推進することで この倶知安町を住んでよし訪れてよし、国際リゾート地にしていきたい」

インタビューを受ける倶知安観光協会の鈴木紀彦事務局長

(倶知安観光協会の鈴木紀彦事務局長)

以下の動画コンテンツでは、デジタル認証アプリを活用した倶知安町での取組を、職員や町民の声を交えて紹介しています。ぜひご覧ください。

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●関連情報は、以下のリンクをご覧ください。

●デジタル庁ニュースでは、デジタル認証アプリに関する記事を掲載しています。以下のリンクをご覧ください。

●デジタル庁ニュースでは、マイナンバーカードの利活用シーンを紹介する記事を掲載しています。以下のリンクをご覧ください。

●デジタル庁ニュースの最新記事は、以下のリンクからご覧ください。