【解説】夏休みの自由研究にも。データを分かりやすく伝える「グラフ」作りに挑戦【小学1・2・3年生/こども霞が関見学デー】
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本記事は、「こども霞が関見学デー」のダッシュボードワークショップを追体験できる記事(夏休みの自由研究にも。データを分かりやすく伝える「グラフ」作りに挑戦【小学1・2・3年生/こども霞が関見学デー】|デジタル庁ニュース)の、保護者向け解説ページです。低学年向けプログラムでは、ダッシュボードの理解の入り口となる「データの可視化」に焦点を当て、参加者によるアンケート結果を用いてグラフを作成しました。
本記事では、保護者の方向けに以下の3つを紹介します。
- [解説] 低学年向けワークショップ:ワークごとに取組内容や狙いを取り上げます。
- [アイデア] 自由研究への活用方法:ワークショップで学んだことをどのように活かすのか、そのヒントとなるアイデアを紹介します。
- [関連資料]:ワークショップ当日のワークシートや、デジタル庁が提供する資料を掲載しています。
まずはお子さんと一緒にワークショップ記事に取り組んでいただき、お子さんがワークで行き詰まった際や、さらに発展的な内容に取り組みたい際にぜひご活用ください。
●小学校高学年向けプログラムを紹介した、デジタル庁ニュースの記事は以下のリンクからご覧ください。
<目次>
[解説] 低学年向けワークショップ
「データについて考えてみよう」の狙い
このパートでは、データを整理して数量が多い順に並べ直す過程を説明しました。参加したお子さんが、データを集めてグラフを作ることをイメージしやすくする狙いがあります。また、「データの可視化」の効用を感じてもらうことも狙いの一つです。
まず、無造作に散らばった異なる図形から、色や形という共通点を見つけ出します。次に、図形の数量を数えられるようにするため、共通点ごとに図形をまとめます。その後、個数が多い順に図形を並べ直します。
共通点をもとに集めた「データ」を、一目で見て分かりやすく伝える「グラフ」の役割を体感してもらいました。
「データをあつめてグラフをつくってみよう」の狙い
このパートでは「表」と「グラフ」の役割の違いを知ってもらうため、グループ内でデータを集計し、そのデータを可視化する体験を実施しました。お子さんにはデータを記録・管理する観点での「表」の利便性を、データを分かりやすく伝える観点での「グラフ」の有用性を、手を動かしながら感じていただくことを目的としています。
表とグラフにはそれぞれ特長がありますが、データの件数が多い場合はグラフ作成の作業量が増えることがあります。ご家族やご友人の間でデータを集計していただけると、両者の違いを感じながら無理なく作業を進めることができます。
[ワークショップ当日の取組]
- チームごとに参加者に挙手してもらい、3つのテーマ全ての表を作成する。当日扱ったテーマは、好きな教科・苦手な教科・好きな食べ物。
- ワークシート上部にチームごとの集計結果を記入する。任意のテーマを選んでワークシート下部に項目を記入し、結果をシールで貼る。項目の順番は自由に並び替えて良い。
- 表(ワークシート上部)とグラフ(ワークシート下部)の違いについて感じたことを共有する。
「みんなであつめた『データ』をみてみよう」の狙い
このワークには参加者全員のデータを統合したグラフを見せて、お子さん自身が作成したグラフとの違いを感じてもらう狙いがあります。データ数が限られている自身のグラフと、参加者全体のデータを集めたグラフとではその形が異なるはずです。
このあとにつづくパートでは、学研教育総合研究所「小学生白書2025」(※外部リンク)のデータをもとにしたグラフを示します。有効回答数は1,200人と、さらにデータ数が増えます。データ数が増えるほど「データの偏り(かたより)」は解消されていきます。お子さんにはグラフの形の違いに着目してもらい、データを集める重要性を感じていただけるとよいでしょう。
ワークショップでは時間が限られていることもあり、あらかじめ決まった回答項目で集計しましたが、実際に自分でデータを集める際にはその項目を考え、決める難しさにぶつかるはずです。知りたいことを知るためにどういったルール・フォーマットを定めるのが良いか、ぜひお子さんと話し合ってみてください。
「もっとデータをあつめるとどうなる?」の狙い
低学年向けのワークショップでは、ダッシュボードの理解の入り口となる「データの可視化」に焦点を当てた内容をお届けしました。例えば、ご家族やご友人、クラスでのアンケートに加えて、公開されているデータも活用してみましょう。周囲の傾向と全国的な傾向を比較し、その違いを分析するのも面白いのではないでしょうか。ぜひ自由研究や調べ学習時の、表やグラフづくりにご活用ください。
データ集計には表計算ソフトを用いていただくと便利で、グラフの作成も簡単できます。また、やや発展的な内容にはなりますが、高学年向けのワークショップでは、グラフの種類や選び方、グラフの見やすい配置法を解説しています。「データの可視化」の多様な手法を知っていただける、高学年向けワークショップのパートもぜひご参照ください。
[アイデア] 自由研究への活用方法
今回のワークショップやそこで得た学びを、自由研究や調べ学習に活用する際のアイデアを紹介します。このまま取り組んでいただくだけでなく、こちらをヒントに、お子さんの興味・関心に合わせてテーマを一緒に設定してみてください。また、自由研究として、グラフやダッシュボードを作る手順もまとめました。あわせてご活用ください。
自由研究のテーマ案
テーマ案1-1:わたしの1日をグラフにしよう(難易度:★☆☆☆☆)
起床・食事・遊び・勉強・就寝などの時間を1週間調べて、棒グラフや円グラフにまとめる。「何時間ゲームしている?」「寝る時間はバラバラ?」など、自分の生活リズムを"可視化"して気づきを発表する。
テーマ案1-2:わが家をデータで「可視化」しよう(難易度:★☆☆☆☆)
家族全員に好きな食べ物、季節、起床・就寝時間、好きなテレビ番組・動画などを聞き、最後に「わが家のダッシュボード」として1枚にまとめる。データを集める・整理する・発表するという"調査の基本の流れ"を楽しく体験する。
テーマ案2:天気と気温を調べてみよう(難易度:★★☆☆☆)
毎日の天気と気温を1か月調べて、シールや色分けで手作りカレンダーダッシュボードを作る。「晴れの日は何日あった?」「一番暑い日はいつ?」など、自分で集めたデータから発見する。
テーマ案3:自分の記録を「可視化」してみよう (難易度:★★☆☆☆)
習い事や課外活動などでの、タイムや距離の記録を一定期間集めてグラフ化する。自分のパフォーマンスを可視化し、なぜ上がったのか(下がったのか)を考えてみる。
テーマ案4:スポーツ選手の記録で"強さ"を分析しよう (難易度:★★★☆☆)
野球・サッカー・水泳など好きなスポーツの選手や大会の記録データを集め、折れ線グラフや選手同士の比較表でダッシュボード風に分析する。「なぜこの選手は活躍しているのか?」をデータで説明する練習とする。
テーマ案5:都道府県ごとの特徴をデータで調べてみよう (難易度:★★★★☆)
人口や面積など、公開データを使って都道府県ごとの特徴を調べ、ランキングや地図付きダッシュボードにまとめて、比較する。実際に使われている公開データに触れ、「データは社会のどこにでもある」ことを学ぶ。
テーマ案6:勉強時間とテストの点数ってつながっている?(難易度:★★★★★)
勉強時間とテストの点数、宿題の提出回数、睡眠時間など、勉強に関連するデータを集めてグラフ化してみる。勉強時間と点数の関係性(相関性)を、散布図(2つのデータの関係を点で表したグラフ)を使って表現。集めたデータが成績向上につながるのか、実際に確かめてみる。
グラフ・ダッシュボードの作成手順
ステップ1:準備
- どんな目的でデータを集めるか決めましょう。
- 調べる対象や範囲、期間、項目を決めましょう。
- 調べた結果を記録するための表を用意しましょう。
ステップ2:データの収集
- お子さん自身のデータを記録したり、公開されているデータを調べたりしましょう。
- ポイントは、調べる対象に対して、全て同じ項目でデータを収集することです(例:天気と気温を集める場合は「日付」「観測地」「天気」「気温」を毎回必ず収集する)。
ステップ3:データの集計・整理
- 集めたデータの合計値や平均値を出したり、ランキングなどにまとめたりしましょう。
- 発展編:データを比較したり、変化(推移)を分析したりしてみましょう。
ステップ4:グラフやダッシュボードの作成
- 「誰に」「何を」伝えるかダッシュボードの目的を改めて確認しましょう。
- 棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ…適したグラフを選びましょう。
- 説明する順番を考えながら、複数のグラフを一枚の紙にまとめましょう。
- 発展編:表計算ソフトなどを活用してグラフを作ってみましょう。
ステップ5:データからわかることをまとめる
- データからわかること:この結果となった理由や各種データの関連性を考え、説明しましょう。
- 初めて知ったこと、意外だったこと、次に調べてみたいこともまとめましょう。
- 発展編:お子さん自身に関わるデータを調べた場合、結果を踏まえた展望や目標についても触れると良いでしょう。
[関連資料]
デジタル庁が公開する「Japan Dashboard(ジャパン・ダッシュボード)」「政策ダッシュボード」では、日本政府の公的統計データを公開しています。推移や比較などを見るために、複数のグラフを並べて表示できます。ぜひご活用ください。
また、こうしたダッシュボードの作成・公開を通じて、データを誰もが使いやすい形で届ける取組を進めています。自由研究や調べ学習に役立つ資料や、ダッシュボードの活用事例を紹介した記事をご紹介します。あわせてご覧ください。
デジタル庁の資料
国民経済計算(GDP統計)や人口、経済、教育、社会保障、暮らし、社会基盤、地方財政等に関するデータを可視化しています。
- 政策ダッシュボード一覧|デジタル庁(※外部リンク)
デジタル庁の政策に関わるデータを可視化したダッシュボードを公開しています。具体的には、住民や事業者向け行政手続や準公共分野(健康・医療・介護、教育、こども、インフラ等)のDX、社会のデジタル化に関するデータを扱っています。
デジタル庁では、行政や公共機関、民間企業等が、データと根拠に基づいた政策判断や効果の可視化を効率的に進められるよう、「ダッシュボードデザインの実践ガイドブック」や「デザインテンプレート」を公開しています。実践ガイドブックはデータの可視化に特化して解説しており、ワークショップで紹介したグラフの選び方やレイアウトなど「情報表現のポイント」も掲載しています。ぜひご覧ください。
ダッシュボードの活用事例を紹介した、デジタル庁オウンドメディア記事
データサイエンス教育に力を入れる新潟県立新発田高校では、「データ分析」を行う以前の、「データの収集・加工」に膨大な時間がかかってしまうという課題がありました。そうした課題を解決するため、デジタル庁がJapan Dashboard(ジャパン・ダッシュボード)を活用した公開授業を同校で実施しました。記事では、授業での実践や発表事例を紹介しています。当日の授業の模様は動画でも紹介しています。
デジタル庁が公開する「ダッシュボードデザインの実践ガイドブック」や「デザインテンプレート」を活用し、ダッシュボードの品質向上および設計開発の効率化を実現した四つの先行事例を紹介しています。行政機関による取組事例ですが、実践ガイドブックの参考になったポイントやダッシュボードの効果について触れています。あわせてご覧ください。
●こども霞が関見学デーの開催報告は、以下のリンクで掲載しています。あわせてご覧ください。
●デジタル庁ニュースの最新記事は、以下のリンクからご覧ください。