夏休みの自由研究にも。データを分かりやすく伝える「グラフ」作りに挑戦【小学1・2・3年生/こども霞が関見学デー】
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【保護者の方へのご案内】
2026年7月29・30日開催の「こども霞が関見学デー」で、デジタル庁はダッシュボードのワークショップを実施しました。ワークショップは、デジタルを「誰かの役に立つ道具」と捉えるきっかけになることを目的としています。本記事では、当日参加できなかったお子さんにも追体験していただけるよう、小学校低学年向けプログラムの内容を再構成しています。低学年向けでは、参加者同士でアンケートを実施し、その結果をもとにグラフを作成。「データの可視化」を分かりやすく体験できる内容となっています。
デジタル庁では「Japan Dashboard(ジャパン・ダッシュボード)」などの作成・公開を通じて、データを誰もが使いやすい形で届ける取組を進めています。本ワークショップは、実際にJapan Dashboardに携わる庁職員が講師役を務めました。保護者の方向けには、ワークショップの解説ページも用意しました。自由研究や調べ学習のヒントもまとめていますので、ぜひご活用ください。
●小学校高学年向けプログラムを紹介した、デジタル庁ニュースの記事は以下のリンクからご覧ください。

(ダッシュボードのワークショップの様子/デジタル庁撮影)
データをあつめてグラフにしてみよう!
みなさんは「データ」や「グラフ」という言葉を聞いたことはありますか?データはたくさんの「数のあつまり」で、そのデータをいろいろな形にして一目で見てわかりやすくするのがグラフです。
いくつかのグラフを一枚にまとめて、わかりやすく伝えるものを「ダッシュボード」といいます。デジタル庁ではこのダッシュボードを使って、日本の社会のデータをみなさんにわかりやすくとどける活動をしています。
この夏、デジタル庁のワークショップに来た小学生たちは、データをあつめて自分だけのグラフづくりにチャレンジしました。
この記事を読んでいるみなさんも、同じワークショップにとりくめます。ぜひチャレンジしてみてください。
【用意(ようい)するもの】
- この記事(プリントアウトをおすすめします)
- ワークシート(以下のリンクからダウンロードできます)
- 筆記用具(えんぴつやペンなど)
- シール(丸い型をおすすめします)
<もくじ>
データについて考えてみよう
こんにちは。デジタル庁の秋永将(あきなが・しょう)です。みなさんには、今回「データ」をあつめて「グラフ」づくりにチャレンジしてもらいます。よろしくお願いします。

(秋永です。デジタル庁で、日本の社会のデータをみなさんにわかりやすくとどけるお仕事をしています/デジタル庁撮影)
まずは、下の画像を見てみましょう。

(いろいろな色と形の図形がいくつもあります/デジタル庁)
色や形がちがった図形が何個もあります。これを数の多いじゅんばんでならべてみましょう。どうしたらよいでしょうか?
よく見ると黄色い星、青い丸、赤い三角、緑の四角があります。まずは、色や形などの「同じなかま」でまとめるとよさそうです。
それぞれまとめると……

(同じ色や形にまとめてから、数の多い図形からならべましょう/デジタル庁)
こんなふうにまとめると、黄色い星が5つ、青い丸が6つ、赤い三角が3つ、緑の四角が4つあることがわかります。
これを数が多いものからならべると、青い丸が1番目、黄色い星が2番目、緑の四角が3番目、さいごが赤い三角になります。
もう一つ、画像があるので見てみましょう。

(いろんな形の図形がいくつもあります。今度はすべて青色です/デジタル庁)
こんどは色が同じです。これを数の多いじゅんにならべるには、どうしたらよいでしょうか。

(同じ色でも、同じ形でまとめることができます。さきほどと同じように、数の多い図形から並べましょう/デジタル庁)
さきほどやってみたように、色や形などの「同じなかま」でまとめるんでしたね。今回は、同じ形でまとめられそうです。まとめれば、数の多いじゅんばんでならべることができます。
色や形などの「同じなかま」でまとめると、どれが多いか、少ないかわかりやすくなりました。
ここまで見てもらった同じなかまでまとめるやり方で、数の多い、少ないなど、いろいろなことを一目で見てわかりやすく伝わるようになります。
こうした、たくさんの「数のあつまり」がデータで、そのデータをまとめて一目で見てわかりやすくするのがグラフです。今回は、みんなにデータあつめとグラフづくりにチャレンジしてもらいます。
データをあつめてグラフをつくってみよう
さっそく、データあつめとグラフづくりにチャレンジしましょう。ここからは、ワークシートを使って進めていきます。ワークシートはダウンロードして使ってください。プリントアウトをおすすめします。

(ワークシートは①と②があります/デジタル庁)
データあつめとグラフづくりは、4つのステップで進めていきます。
1.テーマ(気になること・知りたいこと)を考える
2.まわりの人に考えを聞いて、答えた人の数を書いておく
3.ワークシート②に、テーマと答えのしゅるいを書く
4.ワークシート②に、答えた人の数をシールではる
1.テーマ(気になること・知りたいこと)を考える

(自分でテーマを考えても、ワークシートのテーマを使っても大丈夫です/デジタル庁)
まずは、みんなが気になること・知りたいこと(=テーマ)を考えてみます。
テーマはいろいろな答えがあるものをえらびましょう。そうすると、まわりの人に聞くのが楽しくなります。また、何を答えれば良いのか、答えのしゅるいをえらべるようにすると、聞かれた人は答えやすくなります。
テーマと答えのしゅるいが思いつかなかったら、ワークシート①「テーマにそって表(ひょう)をかんせいさせてみよう」をそのまま使っても大丈夫です。
考え終わったら、答えのしゅるいと答えた人の数を書く「わく」を用意しておきましょう。ワークシート①を見ながら自分でわくを作っても良いですし、ワークシート①のテーマを修正液(しゅうせいえき)や修正テープなどで消して書きかえて使っても良いです。
2. まわりの人に考えを聞いて、答えた人の数を書いておく
答えのしゅるいと答えた人の数を書くわくを用意できたら、まわりの人に聞いてみましょう。
それぞれ答えた人の数は、「人数」のわくに書いておきます。だれも答えなかった答えのしゅるいには「0」を書きましょう。
3. ワークシート②に、テーマと答えのしゅるいを書く
まわりの人に聞き終わったら、ワークシート②「自分でグラフを作(つく)ってみよう」にテーマと答えのしゅるいを書きます(答えのしゅるいのことを「こうもく」ともいいます)。どの答えから書いていくか、答えのしゅるいのじゅんばんも考えましょう。
4. ワークシート②に、答えた人の数をシールではる

(テーマと答えのしゅるいを書いたら、答えた人の数をシールではってみよう。どれが一番多いでしょうか?/デジタル庁)
答えた人の数を見ながら、シールをはっていきます。シールをはり終えたらできあがりです。
データあつめとグラフづくりにチャレンジしてみて、どんなことを感じましたか?
●ワークショップでやったこと

(ワークショップでは、決まったテーマと答えのしゅるいでチャレンジしてみました/デジタル庁)
ワークショップでは、同じチームの人たちの「すきな授業」「にがてな授業」「すきな食べ物」を調べました。チームの人たちにそれぞれ手をあげもらい、答えた人の数をワークシート①の「人数」のわくに書いていきました。
答えのしゅるいは、いくつ選んでも良いことにしました。例えば、すきな授業が「国語」と「音楽」と「図工」の3つある人は、3つとも手をあげることにしました。
ただ、答えた人の数がチームの人数より数が多くなってしまうと、それは人数を数えまちがえていることになります。チームの人数より大きな数になっていないか、チームごとにたしかめました。
「すきな授業」「にがてな授業」「すきな食べ物」についてチームの人の答えをあつめたら、3つのなかから1つえらびました。ワークシート②に1つえらんだもの(テーマ)と答えのしゅるい(こうもく)を書いて、答えた人の数をシールではっていきました。
当日、ワークショップに来たみんなからこんな意見がありました。
- みんなおすしがすきだった。
- 算数と音楽と図工が人気の授業だった。
- 大きいじゅんにならべたグラフのほうが、ぱっと見てもわかりやすいと思った。
- にがてな授業は手をあげた人が少なく、データが少ししかなかった。
- すきな授業として手をあげた人が0人でも、だからと言ってその授業がにがてな授業というわけではないことがわかった。
- グラフを作るのが楽しかった。
- 今度は「にがてな食べ物」を調べてみようと思った。
「表」と「グラフ」がとくいなこと
みんなの声があつまって、「表」と「グラフ」の2つの形になりました。ワークシート①が「表」で、②が「グラフ」です。それぞれどういったちがいがあると思いますか?同じ数字でも「とくいなこと」がちがいます。
表は「国語は3人」「おすしは2人」と、あつめた数(データ)がすぐにわかります。グラフを作るときにも表を見ながらシールをはりました。
グラフはどうでしょうか。表の数を一つずつ見なくても「一番人気なのはどれかな?」とか「これとこれ、どっちが多いかな?」ということが、形だけで一目でわかります。
みんなの考えも、こうやって「見せ方」をかえるだけで、いろいろな発見ができるようになります。
みんなであつめた「データ」をみてみよう
ここまでで、みんなが気になること・知りたいこと(=テーマ)について、まわりの人の考えを聞いてみました。
ここからは、ワークショップに来た小学生のみんなの答えをまとめたグラフを見てみましょう。自分で作ったグラフとどんなちがいがあるでしょうか?

(ワークショップに来た小学生のみんなの答えをまとめると、こんな形になります/デジタル庁)
下のリンクから、ワークショップに来た小学生のみんなの答えをまとめたグラフを見ることができます。ぜひ見てみてください。
- 参加者の回答をまとめたダッシュボード(※外部リンク)
データをあつめるときに大切な2つのこと
これまでやってきたことをふりかえって、データをあつめるときのポイントをお話しします。
1つ目は、「たくさんの人からデータをあつめる」ということです。
もし、たった3人の考えだけで答えを決めてしまったらどうなるでしょうか。
たまたまその3人が全員「カレーがすき」だった場合、「まわりのみんながカレーをすきなんだ」とかんちがいしてしまうかもしれません。
でも、10人、50人、100人と、たくさんの人から声をあつめることで、みんながどう思っているかが見えてきます。「こんな考えもあるんだ!」という新しい発見も、たくさんのデータがあつまるからこそ見つかります。
2つ目は、「みんなに同じルールで答えてもらう」ということです。
答えのしゅるいを決めることが、まさにルールを決めることです。もし答えのしゅるいを決めずに、「すきな食べ物を自由に書いてください」と聞いたらどうなるでしょうか。
「おすし」と答える人もいれば、「まぐろ」「かいてんずし」「きのう食べたごはん」など、答えがバラバラになってしまいます。これでは、後から「おすしをえらんだ人は何人かな?」とまとめるのがとてもむずかしくなります。
みんなに同じ答えのしゅるいで答えてもらったからこそ、全員のデータをひとまとめにして、わかりやすいグラフをつくることができました。同じ答えのしゅるいであつめているからこそ、データをくらべることもできますね。
もっとデータをあつめるとどうなる?
いろいろな考えがあっておもしろかったですね。
それでは、もっとたくさんのデータをあつめるとどうなるでしょうか。日本全国の小学生、なんと「1,200人」に聞いたデータがあります。ワークショップでやってみたテーマとにています。下の表とグラフを見てみましょう。

(小学生1,200人の答えをあつめたグラフはこんな形になります/デジタル庁が学研教育総合研究所「小学生白書2025」のデータをもとに作成)
先ほど、「データはたくさんの人からあつめることが大切」とお話ししました。1,200人という大きなデータになると、もっとはっきりとした「ちがい」が見えてきます。
たとえば、「ステーキ」を見てみましょう。

(このグラフからどんなことがわかりますか?/デジタル庁が学研教育総合研究所「小学生白書2025」のデータをもとに作成)
1年生から6年生へと見ていくと、学年が上がるにつれて少しずつ数字が大きくなっていき、6年生の男子が一番多くなっています。体が大きくなるにつれて、「お肉をたくさん食べたい!」という人がふえていくのがわかりますね。
つぎに、「おすし」はどうでしょうか。

(先ほどのグラフとは長さがちがいます/デジタル庁が学研教育総合研究所「小学生白書2025」のデータをもとに作成)
「おすし」は1年生から6年生まで、みんなから人気がありそうですね。
下のリンクから、すきな食べ物のしゅるいや学年ごとの、1,200人の答えを見ることができます。ぜひ見てみてください。
- しょうがくせい 1,200にんのすきなたべもの(※外部リンク)
このように、いくつかのグラフを一つにまとめて、わかりやすく見せるものを 「ダッシュボード」 といいます。
「1,200人」と聞くと、なんだかとてもむずかしくて、すごいことのように感じるかもしれません。でもじつは、こんなに大きなデータも、みんながやったことと同じです。「聞きたいことを考えて、まわりの人に聞いてみて、表やグラフにまとめる」。それをただ、人数をふやしただけなんです。
つまり、みんながやったことと、プロの大人がやっていることは同じです。
ですから、みんなもこの「データあつめ」ができます!クラスで人気の遊びのこと、すきなゲームやアニメのことなど、自分が「もっと知りたいな」と思うことがあったら、ぜひお友だちや家族に聞いてみて、表やグラフを作って調べてみてくださいね。

(ワークショップに参加してくれたみなさん、ありがとうございました。参加できなかったみなさんも、この記事でぜひ楽しく体験してみてください/デジタル庁撮影)
●保護者の方向けのワークショップ解説は、以下のリンクで掲載しています。ぜひご覧ください。
●こども霞が関見学デーの開催報告は、以下のリンクで掲載しています。あわせてご覧ください。
●デジタル庁ニュースの最新記事は、以下のリンクからご覧ください。