「正解探し」をやめたら、見えてきたこと。真岡市担当者が語る「疲れないDX推進」のヒント

栃木県真岡市の担当者である石崎努氏が右手にマイクを持って、登壇している様子の写真。石崎氏の隣にはモニターが設置されており、「失敗から学ぶ「疲れないDX推進」」と書かれているスライドが映されている。参加者が石崎氏の話を聴きながら、モニターを見ている後ろ姿も写されている。


「DXを進めたいのに、現場がなかなか動いてくれない」
「他の自治体の事例を調べるほど、何が正解か分からなくなる」
自治体でDXを担当する方は、こうした悩みに直面したことがあるかもしれません。

デジタル庁は2026年6月、「疲れないDX推進」をテーマにした勉強会「共創PFキャンプ」を開催しました。「疲れない」とは、手を抜くという意味ではありません。あてのない正解探しに消耗するのではなく、着実に前へ進み、長く続けていく――。全国から集まった自治体職員たちが、そのための知恵を、自らの試行錯誤とともに率直に語り合いました。

実践事例を紹介した栃木県真岡市役所(デジタル戦略課デジタル政策係長)の石崎努氏は、成功事例ではなく自らの失敗経験を語りました。うまくいかなかった経験にこそ、次への学びがある。石崎氏がたどり着いたのは、「正解は外に探すのではなく、自分たちのつまずきを見つめるところから始まる」という考え方でした。

どこでつまずき、何を学んだのか。「疲れないDX推進」のヒントが詰まった石崎氏の登壇内容を紹介します。

「疲れないDX推進」のヒントは、失敗経験の中にある

登壇する栃木県真岡市役所の石崎努氏。紺色のジャケットに、白いシャツを着て、右手にマイクを持っている。目の前にはノートパソコンが2台置いてある。イベント自体はデジタル庁で行われたが、デジタル庁には芝生エリアと呼ばれる広いスペースがあり、いろいろなテーマに合わせた本が置かれている。その本の一部も写真に背景として写っている。
(登壇する真岡市役所の石崎努氏)

真岡市役所デジタル戦略課の石崎です。これまで情報部門に17年携わり、直近の5年はDX担当として電子申請・電子決裁・オンライン申請・業務改善・人材育成に取り組んできました。

「DXの推進」と聞くと、成功事例や便利なツールを学ぶことが大切だと思われがちです。しかし実際には、他の自治体の成功事例を紹介するなどして現場に働きかけても、なかなか動いてもらえない場面があります。

そこで今回は、成功事例ではなく私自身の失敗経験をもとに「疲れないDX推進」の考え方をお伝えしたいと思います。少し格好の悪い話も出てきますが、ぜひ何か持ち帰っていただければ幸いです。

DXの“正解”は与えられるものではなく、自ら設計するもの

「DXは、仕事の性質が根本的に違う。ー実行する仕事から、やり方を作り直す仕事へー」と題したスライド。左側の「今までの行政の仕事」として、①正解が決まっていた。制度や通知で、やるべきことが明確/②マニュアルに沿って正確に事務を行う。正確さ・安定性が最優先/③国のモデルや他市事例を参考にして作る。正解のモデルがある/と3つの内容が書かれている。右向きの矢印が中央に描かれ、そこには「仕事の性質が変化」と書かれている。右側の「これからのDX推進の仕事」として、①正解が決まっていない。誰かから与えられるものではない/②自分たちでやり方を作り直す。現場に合わせて、改善し続ける/③自分たちの組織・業務に合わせて考える。目標に向かって、最適な形を探す/という3つの内容が書かれている。図の下側には「これからの仕事は、「決まった正解を実行すること」から、「自分たちの条件に合わせて、最適なやり方を設計し直すこと」へ。」と書かれている。右下部には丘の上に旗が立っていて、そこに向かってくねくね道が描かれている。
(石崎氏提供資料より)

今、自治体の仕事は根本的に変わりつつあります。これまでは「正解を、正確に実行すること」が中心でした。制度やマニュアルがあり、それに従えばよかった。ところがDXでは、正確さを前提としながらも、このようにやればよいという正解がありません。

人口規模も組織体制も職員数も違う以上、他の自治体でうまくいったやり方が自分たちにそのまま通用するとは限りません。最適なやり方は、自分たちの組織や業務、実際の現場に合わせて、イチから設計し直す必要があります。

「正解がないのに、正解を探し続けて疲れた。〜正解探しの罠〜」と題したスライド。スライドの中央にモヤモヤした模様が描かれていて、その中に「他市の正解は、そのまま自分たちの正解にはならない。」と書かれている。そのモヤモヤの周りに6つの項目が書かれていて、6つの項目からモヤモヤに矢印が向かっている。6つの項目とは、①他市事例を探す。うまくいっている自治体の事例を調べる/②良さそうなシステムを探す。便利そうなツールやシステムを比較・検討する/③成功自治体の資料を探す。セミナー資料や事例集を集めて参考にする/④AIで情報を集める。AIで検索・要約し、情報をどんどん集める/⑤数多くの選択肢に迷う。選択肢が増えるほど、最適なものが分からなくなる/⑥「なぜできないのか...」と自分を責める。うまくいかない原因を自分に向けてしまう/のこと。そのほか、「情報は集まるほど迷い、見えている「成功部分」だけに比べてしまう」「正解探しに時間とエネルギーを使いすぎると、前に進めなくなる。どこかにある「正解」ではなく、自分たちの現場に合う「進め方」をつくることが大切。」と書かれている。
(石崎氏提供資料より)

とはいえ、正解がないと分かっていても、つい外に探したくなるものです。ところが、情報が増えれば増えるほど、どれが正解なのか分からなくなっていく。AIが瞬時に大量の選択肢を示してくれる今はなおさらです。

「失敗を分析すると、次の進め方が見えてくる〜成功よりも失敗に目を向ける〜」と題したスライド。中央に3つの項目が列挙されている。①なぜ疲れたのか:人が頭を抱えている絵と電池の残量が少ない絵が描かれている。「うまくいかなかった背景や疲れの原因を言語化する」という文字も書かれている。②どこで進め方を間違えたのか:虫眼鏡のレンズの部分に二つの道が分かれている絵が描かれている。「目的・手段・関連性のズレを整理する」という文字も書かれている。③次に何を変えればよいか:電球のマークの周りに矢印が円周上に配置されており、右側に工具の絵が描かれている。「同じ失敗を繰り返さない。次の工夫を考える」という文字も書かれている。3つの項目の下に、「失敗には必ず理由がある。理由を見つめることで、次にうまくいく確率を上げられる」と書かれているほか、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなしという格言もあります」という文字もある。
(石崎氏提供資料より)

では、何を手がかりに進めればよいのでしょうか。

私がたどり着いた答えは「自分たちの失敗」です。うまくいかなかったことには、必ず理由があります。その理由を見つめることで、次にどう進めばいいかが見えてくる。

正解を外に探し続けるのではなく、自分たちのつまずきを見つめる。これが、「疲れないDX推進」の出発点だと考えています。

もちろん、失敗は誰しもできれば隠したいものです。行政には「無謬性」――「誤りを犯さない」ことが求められるという考え方もあり、なおさら表に出しにくい。それでも、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があるように、失敗には構造的な理由があります。だからこそ、失敗を分析することに価値があるのです。

ここでは私が経験した二つの失敗エピソードをご紹介します。DX担当が疲れやすい「失敗パターン」として持ち帰っていただければと思います。

失敗1:電子化したのに、業務の負担が増えた

「システムを入れれば効率化すると思っていた〜エピソード1 電子決裁導入の失敗〜」と題したスライド。スライド中央には左側に「Before:期待していたこと」、右側に「After:実際に起きたこと」と分かれている。左側は「電子決裁で楽になるはずだった。紙を減らせるはず/押印・持ち回りを減らせるはず/進捗を見える化できるはず」とあり、「そう単純ではなかった」という文字が書かれた右向きの矢印を挟んで、右側には「電子化後に負担が増加。紙と電子の二重運用。書類の取り扱いがあいまい/決済のスピードダウン。意思決定範囲があいまい/決済に必要な情報がこない。決済者の観点があいまい」とある。そして、2つの項目の下には、黄色の注意マークとともに「紙(物理)の流れをそのまま電子化すると、人が吸収していた部分がひずみとなって表面化する」と書かれ、その右側には小さく、人間のイラストの周りに書類やパソコン、チャート図が描かれている絵もある。
(石崎氏提供資料より)

一つ目の失敗は、数年前に電子決裁システムを導入した際の話です。

当時の私たちは、「紙も印鑑も持ち回りも減る、進捗も見える化できる」というメリットばかりに目が向き、深く検討しないまま導入を進めてしまいました。

ところが、現実はそう単純ではありませんでした。紙と電子の二重運用が残り、書類の取り扱いルールが曖昧になり、決裁に必要な情報も見えにくくなった。現場は混乱し、戸惑いの声が相次ぎました。

なぜ、こんなことが起きたのか。

それは、人の手が曖昧さを吸収していたからです。紙の時代には、誰かが気を利かせて書類を補足・修正したり、対面で足りない情報を説明したり。このような「暗黙のルール」が、業務を回していました。

ところが、システムは正直です。紙の流れをそのまま電子に置き換えると、これまで人がカバーしていた曖昧さや非効率が、そっくりそのまま「使いにくさ」として表面化してしまう。私たちは、その落とし穴にはまっていたのです。

「なぜ電子決裁導入は失敗したのか?解決手段ではなく、“解くべき問題”を誤っていた」と題したスライド。中央に黄色の注意マークとともに「電子決裁導入が期待した成果につながらなかった」という文字。その周りに4つの項目がつながっている。①目標と現状の把握不足:「業務が効率化された状態」の共通認識がないまま進めてしまった、②固定観念:「今あるルールは変えられない」という見えない前提に縛られていた、③自己目的化:業務効率化の手段である電子決裁の導入自体が目的になってしまった、④部分最適化:紙をスキャンしないことを優先し、執行伺から支払までの全体最適で考えられていなかった。スライドの一番下には「?」とともに、「当初の問い:どう電子決裁を導入するか?→問いの立て方が失敗の出発点」と書かれている。
(石崎氏提供資料より)

うまくいかなかった原因は、次の四つに整理できます。
1目標と現状把握の欠如: 「効率化された状態」とはどんな状態なのか、メンバー間で共通認識を持たないまま進めていました。

2規程・ルールの未整備: 電子化に合わせてルールを見直すべきところを、昭和の時代につくられたルールのまま、令和のツールを導入しようとしていました。

3自己目的化: 手段にすぎない電子決裁の「導入」が、いつの間にか目的になっていました。

4 部分最適: 業務の特定の部分だけを効率化した結果、全体としてはかえって不都合が生じていました。

「本来の問いは、「電子決裁をどう入れるか」ではなかった。ー目的を置き換えると、紙の時代の問題をそのまま引き継いでしまうー」と題したスライド。スライド中央には左側に「Before:当時の問い」、右側に「After:本来の問い」と分かれている。左側は「電子決裁をどう導入するか。紙を減らす/押印・持ち回りを減らす/進捗を見える化する/電子決裁システムの機能をそろえる」とあり、右側には「財務会計事務をどう効率化するか。令和の時代の財務会計事務はどうあるべきか/決済の意味や役割を分けて考える/今までの慣行やルールを整理する/現場・会計・関係課が納得できる流れを設計する」とある。そして、2つの項目の下には、黄色の注意マークとともに「紙の流れをそのまま電子化すると、紙の分かりにくさもシステム上に残る。目的を明確にし、業務そのものを見直すことが、疲れないDX推進の第一歩」と書かれている。
(石崎氏提供資料より)

ただ、これら四つの原因に共通する、より根本的な問題がありました。私たちは「どうやって電子決裁を導入するか」ばかりを考え、「なぜ電子決裁を導入したいのか」を深く問えていなかったのです。

「どうやって導入するか」を問うと、「紙を減らす」「印鑑を減らす」「機能を揃える」といった答えが出てきます。もちろん、どれも必要なことです。しかしそれだけでは、紙の時代の問題を、そのまま電子に持ち込んでしまう。

そこで一度、抽象度を上げて考えました。そもそも「決裁」とは何か。判断に必要な情報は何か。これまでの慣行は本当に必要か。そこまで立ち返って初めて、「電子化で本当にやるべきこと」が見えてきたのです。

「業務の流れと判断の意味を見直すことが必要〜電子に置き換えればDX?〜」と題したスライド。左側には「物理→電子のデジタル化。紙を画面に置き換える。物理と電子の特性の違いを理解しないと手間が増える」という項目があり、中央に「電子化=DX?」とあり、さらに右側には「DXとして見直すための問い。何を判断しているのか/どの情報が必要か/誰がどの段階で意思決定するのか」と書かれている。一番下には電球マークと人が鉛筆を持ったマークとともに、「デジタル化は、当たり前に行っている業務を見直すきっかけ。昭和にできたルールのまま令和のツールを導入するのは不合理」とある。
(石崎氏提供資料より)

電子化はゴールではなく、業務を見直すきっかけの一つです。紙を画面に置き換えただけでは、DXとは言えません。紙でなんとなく回っていたものが、電子にすると回らなくなる。これはシステムが悪いのではなく、業務ルールや判断の意味が定義されていないからです。

見直すときは、「何を判断しているのか」「どのような情報が必要か」「誰が、どの段階で意思決定するのか」を確認すること。そして、「手段」で迷ったときは、「目的」に一度立ち返ること。目的・目標・手段を何度も行き来することで、判断がぶれなくなります。

これが、この失敗から得た教訓です。

「手段に迷ったら、目的に戻る。ー目的・目標・手段を往復し、必要に応じて手段を小さく直すー」と題したスライド。左側にピラミッド型の三角形があり、それが3つの層に分かれている。一番上部は「目的:何のためにやるのか」、中央部は「目標:どんな状態にしたいのか」、下部は「手段:何を使うのか・どう進めるのか」。スライドの中央には人が手を顎に当てて、ものを考えているような絵と、電球マークがあり、「目的に戻る」「手段を確認する」という文字と矢印が書かれている。そして、右側には①「これって何のためにやっているんだっけ?目的や目標を確認するための問い。そもそもの目的から逸れていないかを確認する」②「今やっていることは、目標の達成につながっているか?手段を確認するための問い。ゴールに向かうために、今の手段は本当に合っているのかを確認する」とある。更にスライドの下部には「自治体の仕事の最終目的は、住民の福祉の増進。今やっているDXの取組が、住民サービスの向上や職員の負担軽減、業務の継続性にどうつながるのか、そのロジックを持つことが大切」、「システム導入は数ある手段の一つに過ぎない」と書かれている。
(石崎氏提供資料より)

失敗2:良かれと思った提案が、現場に届かなかった

「現場が動かないのは、やる気がないから?〜エピソード2 動いてくれない現場〜」と題したスライド。左側に「こちらの思い」、右側に「現場の不安」とあり、両者の間には「≠」の記号がある。「こちらの思い」として、住民が便利になる(オンラインでいつでも手続きできる)/業務が楽になる(手入力や紙のやり取りが減る)/だから変えたい!(より良くしたい、前に進めたい)とあり、「現場の不安」として、本人確認はどうするの?(不正利用やなりすましが心配)/添付書類はどう扱うの?(画像の確認や不備対応が不安)/問い合わせはどうなるの?(電話・窓口対応が増えそう)/紙とオンラインの処理は?(二重対応や管理の複雑化が心配)とある。そして「→相手が悪いわけではない。現場には、現場の不安やリスクがある」と書かれている。スライドの下部にはパソコンの前で頭を抱えた人間のイラストとともに「人を変える正解を探し続けると疲れる→だから、まずは現場の不安を理解することから」と書かれている。
(石崎氏提供資料より)

二つ目の失敗は、あるオンライン申請の導入をめぐる話です。「住民にとっても、職員にとっても良くなるはずだ」と考え、さまざまな課へ働きかけました。ところが、話がなかなか前に進まない課もありました。

こうした状況に直面すると、「なぜ分かってくれないのか」「やる気がないのか」と、つい相手側に原因を求めたくなります。しかし、それでは互いの溝が広がるばかりです。

「コントロールから伴走へ、関わり方を変える〜相手を変えず、関わり方を工夫する〜」と題したスライド。左側には「相手を変えようとする関わり」とあり、その下に「相手の意識を変えようとする(「分かってほしい」が前面に出る)/正い方法を押し切ろうとする(不安より、導入の都合を優先)/その結果、反応が薄いと疲れてしまう(自分では動かせないところに力を使う)」とある。右向きの矢印には「コントロールから伴走へ」と書かれており、右側には「相手が動きやすい条件を整える関わり」とまとめてある。その下に①いつ話すか(相手側の準備はできているか)、②誰に話すか(相談する相手は適切か)、③説明の順番(相手が優先したいことは)、④どこから(前提となる認識はそろっているか)、⑤安心感(小さく始めてダメなら戻れるか)と書かれている。スライドの下部には「人を変えようとすると疲れる。だから、関わり方を変える。相手そのものは変えられないが、自分が変われば関係性の50%は変わる」と書かれている。
(石崎氏提供資料より)

この経験から学んだのは、「相手を変えようとするのではなく、自分の関わり方を変える」ということです。「こちらが正しい」と押し切ろうとすれば、相手は反発するばかり。必要なのは、相手をコントロールすることではなく、伴走することでした。

まずは現場の不安を解消する。その上で、話すタイミングや相手の理解度を確認しながら、一緒に進めていく。そうした積み重ねは、実は遠回りではありません。

私は「組織の2割が変わると、全体が変わる」と考えています。仕事は、人と人との関係で成り立っています。相手が変わらなくても、自分が変われば、関係性の半分は変わる。ゼロから相手を動かそうとするより、ずっとうまくいくことが増えるのです。

それを実感したのが、朝礼をめぐる出来事です。私がいる市役所のフロアには七つの課があり、それぞれ定例の朝礼を実施していました。私の課では2年前に朝礼をやめましたが、今年になって別の課も同じ判断をすると、2カ月のうちにフロアのすべての課が朝礼を取りやめました。二つの課が動いただけで、フロア全体が変わったのです。

「組織の2割が変わると全体が変わる」と書かれたスライド。スライドの多くがイラストで占められている。イラストはオフィスを鳥瞰図的に覗いたような絵で、「START SMALL」「小さな改善から始める。情報を整理・共有/ムダを減らす/スムーズに進める」「隣のチームに波及」「他部門にも広がる」「さらに隣のチームへ」「組織全体が動き出す」という文字が見える。また、「小さな一歩が、大きなうねりになる」という文字もあり、その上には「始める→続ける→広がる→組織が変わる」という順番でアイコンが並ぶ。
(石崎氏提供資料より)

まとめ:止まらなければ、失敗は学びになる

今回の二つの失敗からお伝えしたかったのは、「正しい問いを立てること」と「人につまずいたら、関わり方を変えること」です。

失敗は、そこで立ち止まれば失敗のままです。しかし、うまくいかなかったということは、もっと良い方法があると分かったということでもあります。チャレンジする前より、確実に前進している。だからこそ、失敗を学びにしていきましょう。

失敗から学ぶことで、次の成功の確率は上がっていくのです。

「失敗から学ぶことで、成功への確率を上げる〜まとめ〜」と題したスライド。今日紹介した失敗からの学びとして、①正しい問いを立てる(正しい解決策を導くためには正しい問いが必要。「目的」と「手段」を何度も往復する)、②人に疲れたら、関わり方を変える(仕事は人と人との関係性で成り立っている。自分に矢印を向けて変われれば関係性の半分は変わる)とある。そして、「失敗を学びにする」とやや大きめのフォントで書かれており、その下に「うまくいかない状態で止めてしまうのが失敗。うまくいかないということは、別にもっと良い方法があることが分かったということ。すなわち、チャレンジする前よりも確実に前進している」とも。
(石崎氏提供資料より)

●今回の勉強会では、GovTech東京・岐阜県下呂市・総務省も登壇しました。全体レポートは以下の記事をご覧ください。

お知らせ:共創PFでは参加者を随時募集中

栃木県真岡市の担当者である石崎努氏が右手にマイクを持って、登壇している様子の写真。石崎氏の隣にはモニターが設置されており、「失敗から学ぶ「疲れないDX推進」」と書かれているスライドが映されている。参加者が石崎氏の話を聴きながら、モニターを見ている後ろ姿も写されている。イベント自体はデジタル庁で行われたが、デジタル庁には芝生エリアと呼ばれる広いスペースがあり、いろいろなテーマに合わせた本が置かれている。その本の一部も写真に背景として写っている。
(共創PFキャンプ in デジタル庁『疲れないDX推進』を考える編の様子)

デジタル改革共創プラットフォーム(共創PF)では、ビジネスチャットツールのSlackを利用し、国と地方の垣根を越えて日々の悩みから政策立案まで気軽に相談・情報共有できます。地方公共団体と政府機関の職員であれば誰でも参加でき、1,530の地方公共団体から約1万3,300人、38の政府機関から約2,100人が参加しています(2026年3月末時点)。

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