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【代替テキスト】府省庁の壁を越え 事務負担軽減~SEABIS改修に挑む者たち~

(映像:カメラに向かって話す デジタル庁 省庁G SEABIS担務群

リーダー 兼 プロジェクトマネージャー 砂押 英幸氏)

00:10〜06:46_右上

府省庁の壁を越え SEABIS大規模改修

ナレーション:

今、デジタル庁はあるシステムの改修を進めています。

テロップ:

デジタル庁はあるシステムの改修を進めている

テロップ:

デジタル庁

省庁G SEABIS担務群

リーダー 兼 プロジェクトマネージャー

砂押英幸

(映像:カメラに向かって話す デジタル庁 省庁G SEABIS担務群

リーダー 兼 プロジェクトマネージャー 砂押 英幸氏)

砂押英幸氏:

こちらが、SEABISと呼ばれるシステムになります。

(映像:SEABIS申請画面)

ナレーション:

SEABISは、現在、およそ30府省庁の

40万人の国家公務員が使っている、政府共通システムです。

テロップ:

SEABIS(シービス)

内閣府や国土交通省など約30府省庁

40万人の国家公務員が使用する共通システム

(映像:SEABIS申請画面 操作イメージ映像)

ナレーション:

出張の旅費精算、謝金・諸手当精算、物品管理の

3業務を担うもので、日常的に使われています。

テロップ:

出張の旅費精算 謝金・諸手当精算 物品管理

(映像:国会議事堂イメージ画像)

ナレーション:

今回の改修の背景には法改正があります。

2024年4月に、いわゆる旅費法の改正が国会で可決されました

テロップ:

2024年4月 改正旅費法が可決

(映像:カメラに向かって話す デジタル庁 省庁G SEABIS担務群

リーダー 兼 プロジェクトマネージャー 砂押 英幸氏)

砂押 英幸氏

どうすれば利用者の利便性が向上するか日々検討しております

(映像:経済産業省 デジタル庁 イメージ画像)

ナレーション:

SEABISは2014年に経済産業省で開発が始まり、

初期バージョンがリリースされました。

テロップ:

2014年

経済産業省で開発

ナレーション:

その後、2021年にデジタル庁に移管

クラウド上で使用できる仕組みに改善するなど、

少しずつアップデートを繰り返してきました。

テロップ:

2021年

デジタル庁に移管

(映像:SEABISを利用する各府省庁等への「アンケート調査」のグラフ)

ナレーション:

ただ、課題も多くありました。

デジタル庁が行ったアンケート調査では、利用している各府省庁等で

「満足度が低い」という結果となりました。

テロップ:

SEABISを利用する各府省庁等への「アンケート調査」(2024年6月)

・満足 約7%

・中立 約13%

・不満 約80%

約8割が「不満」と回答

※アンケートにはNPS(NetPromoteScore)を利用。満足度は低めに出る傾向あり

ナレーション:

旅費制度面の複雑さもありますが、

ユーザー視点では操作画面も使いにくさがあるなど

課題が浮き彫りになりました。

テロップ:

SEABISを利用する各府省庁等への「アンケート調査」(2024年6月)

・満足 約7%

・中立 約13%

・不満 約80%

旅費制度面の複雑さ 操作画面の使いにくさ

(映像:カメラに向かって話す デジタル庁 省庁G SEABIS担務群

リーダー 兼 プロジェクトマネージャー砂押英幸氏)

砂押英幸氏

今回ですね、旅費の支給ルールが簡素化されますので、

宿泊費の実費支給化であったり、

日当機能の改修というのを行っております。

また、旅費支払いまでの期間短縮

というのをしていきたいと考えておりまして、

旅費精算業務にかかる日数を分析できる機能など

改善に活かす機能も

新規に取り入れていきたいと考えております。

テロップ:

主な改修ポイント①

宿泊費の実費支給化

主な改修ポイント②

機能の改修

主な改修ポイント③

旅費精算日数の分析機能の追加

(映像:SEABIS申請画面)

ナレーション:

さらに、現状のSEABISには課題が他にもありました。

テロップ:

SEABISには他にも課題が…

(映像:カメラに向かって話すデジタル庁 省庁G SEABIS担務群

主査 次期システム(V4) 検討チーム甲斐 幹康氏)

ナレーション:

開発の担当者に実際に見せてもらいました。

テロップ:

デジタル庁 省庁G SEABIS担務群

主査 次期システム(V4) 検討チーム 甲斐幹康

(映像:カメラに向かって話すデジタル庁 省庁G SEABIS担務群

主査 次期システム(V4) 検討チーム甲斐 幹康氏)

甲斐 幹康氏:

こちらの画面をご覧ください。

こちらがSEABISで提供している

マニュアルのページになります。

それぞれのマニュアルが10数個ございますが、

それぞれ数百ページに及ぶものになっております

例えば、一つ開いてみますと、

(映像:実際のマニュアル イメージ映像)

甲斐 幹康氏:

こちらのマニュアルが全部で725ページございますが、

このような形で目次一つとっても、

非常に多くのものになりますので、

利用者の方々からはですね、

どこに何の情報があるのか分かりにくい

といった声がございました。

(映像:カメラに向かって話すデジタル庁 省庁G SEABIS担務群

主査 次期システム(V4) 検討チーム甲斐 幹康氏)

ナレーション:

そこで、現在取り組んでいるのが生成AIを使った技術の開発。

テロップ:

現在取り組んでいるのが

生成AIを使った技術開発

(映像:カメラに向かって話すデジタル庁 省庁G SEABIS担務群

主査 次期システム(V4) 検討チーム甲斐 幹康氏)

甲斐 幹康氏:

我々は生成AIを活用したchatbotを作ろうと思っております。

(映像:chatbot活用法の説明)

テロップ:

chatbotの活用法

利用者からの質問を入力

要約された「答え」と

関係する「マニュアル箇所」を提示

甲斐 幹康氏:

質問文として利用者様から聞きたいことをですね、

入れていただいて、

それに対して要約された答えと

関わってくるマニュアルの箇所を

提示する形のですね、

chatbotを現在作ろうと検討させていただいております。

(映像:開発中のchatbotの画面)

甲斐 幹康氏:

実際に今 こちらが開発中の画面になっておりまして、

右側がチャットを打つ機能になっております。

例えば、SEABISから自動通知される

メールの種類を教えてください

という質問文をchatbotに投げかけます。

このようにですね、質問に対する要約された答えと

参考文献という形で、

マニュアルのどこにその記載があるのかということを提示する

chatbotを現在 開発検討させていただいております。

(映像:カメラに向かって話すデジタル庁 省庁G SEABIS担務群

主査 次期システム(V4) 検討チーム甲斐 幹康氏)

ナレーション:

さらに、導入を検討しているのが

デジタルアダプションツールというサービス。

テロップ:

さらに導入検討しているのが

デジタルアダプションツール

(映像:デジタルアダプションツールの説明イメージ映像)

ナレーション:

ページ上のボタンにカーソルを合わせると

吹き出しのような形で

操作のチュートリアルなどが表示される仕組みなんです。

(映像:カメラに向かって話すデジタル庁 省庁G SEABIS担務群

主査 次期システム(V4) 検討チーム甲斐 幹康氏)

甲斐 幹康氏:

SEABISを利用される方とひとえに言っても、

システムの利用の仕方が

少しまだ習熟できていない初心者のような方でしたり、

(映像:SEABIS申請画面 操作イメージ映像)

甲斐 幹康氏:

日常業務の中で毎日のように使っている

ベテランのような方と、

利用者の層にも習熟度の度合いが異なってきます。

なので、それぞれにですね、

適した形でサポートをする画面を

表示させようと考えております。

(映像:デジタル庁にて、財務省 主計局給与共済課

課長補佐(旅費法担当)小谷 陽氏と

内閣官房 行政改革推進本部事務局 内閣事務官 池田 智輝氏を出迎える

デジタル庁 省庁G SEABIS担務群リーダー 兼 プロジェクトマネージャー

砂押 英幸氏)

ナレーション:

そして、今回の改修、実はデジタル庁だけで進めているものではありません。

テロップ:

財務省 主計局給与共済課

課長補佐(旅費法担当)

小谷 陽氏

内閣官房 行政改革推進本部事務局

内閣事務官

池田 智輝氏

砂押 英幸氏:

デジタル庁にお越しいただきありがとうございます。

小谷 陽氏:

財務省の小谷です。よろしくお願いします。

池田 智輝氏:

内閣官房の池田です。よろしくお願いします。

砂押 英幸氏:

いつもSEABISの改修、

お付き合いいただき、ありがとうございます

小谷 陽氏:

こちらこそ、よろしくお願いします。

(映像:デジタル庁 省庁G SEABIS担務群

リーダー 兼 プロジェクトマネージャー 砂押 英幸氏、

財務省 主計局給与共済課 課長補佐(旅費法担当)小谷 陽氏、

内閣官房 行政改革推進本部事務局 内閣事務官 池田 智輝氏が

会話をする様子)

ナレーション:

SEABISのシステム改修は、

財務省と内閣官房行革事務局と協力し、

三位一体となって進めています。

テロップ:

SEABISの大改修

府省庁を超えた連携の必要性とは?

(映像:SEABIS改修での各省庁の担当業務の説明テロップ)

ナレーション:

旅費法の改正に対応するには、財務省が所管する「法制度」、

内閣官房行革事務局による「旅費業務プロセス」の見直しも

必要となるからです。

テロップ:

SEABIS改修

デジタル庁

システム

財務省

法制度

内閣官房行革事務局

旅費業務

(映像:カメラに向かって話す財務省 主計局給与共済課 課長補佐(旅費法担当)小谷 陽氏)

小谷 陽氏:

旅費法については、経済社会情勢の変化に対して、

これまで主に運用の工夫で対応してきたことなどから、

法律の例外的な取り扱いが増加してしまいルールの複雑化と

運用の煩雑化を招いてしまっていました。

改正にあたっては規定の整理、簡素化を行っていますので

業務改善にも繋がると思います。

(映像:カメラに向かって話す内閣官房 行政改革推進本部事務局

内閣事務官 池田 智輝氏)

池田 智輝氏:

行革事務局では、

全ての府省庁の方にヒアリングを実施しまして、

そこで得られた貴重な現場の声っていうものをもとにして、

旅費業務のプロセスの改善に取り組んでおります。

その成果っていうのを旅費業務を

スピーディに進めていけるように

SEABISの改修というものに活かしていけたらと考えております

(映像:カメラに向かって話すデジタル庁 省庁G SEABIS担務群

リーダー 兼 プロジェクトマネージャー 砂押 英幸氏)

砂押 英幸氏:

我々SEABISチームのミッションとしては、

職員の旅費業務を簡素化かつ快適にして

旅行者が主たる出張業務に集中できる環境を作るということをミッションに掲げておりまして、

日々それに向けて検討を進めております。

(映像:カメラに向かって話すデジタル庁 省庁G SEABIS担務群

リーダー 兼 プロジェクトマネージャー 砂押 英幸氏)

砂押 英幸氏:

システムを単に更改する、アップデートするだけでは

業務効率化に繋がりませんので、

今後もSEABISの利用者、

利用各府省庁の人たちとコミュニケーション取りながら、

意見を聞きながら

財務省、内閣官房行革事務局、デジタル庁、

三位一体となって改善を進めていきたいと思います。

引き続き よろしくお願いします

(映像:各省庁の担当者が話している様子)

ナレーション:

府省庁の壁を超え、今後もSEABISの改修に挑みます。