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【代替テキスト】誰もが自分らしく学べる社会へ 教育DX

(映像:小学校の授業の様子)

00:09~01:27_右上サイド

一人一台端末を活用した「自由進度学習」

テロップ:

鹿児島市立 八幡小学校

ナレーション:

鹿児島市にある八幡小学校です。

テロップ:

グループで学習

テロップ:

一人で学習

ナレーション:

タブレット端末を使ってグループで学んだり、

一人で黙々と進めたりする子どもたちの姿が。

「自由進度学習」と呼ばれる授業が行われています。

デジタル庁は端末で使えるデジタル教材などを

お互いに繋げる実証を通し、データを活用した自分らしい

学びの支援に取り組んでいます。

(映像:カメラに向かって話す八幡小学校 竹原信汰教諭)

テロップ:

八幡小学校

竹原信汰教諭

竹原信汰教諭:

子どもたちはこれから時代の変化がすごく変わっていく中で

自分たちで課題を見つけて、

自分たちで課題を解決してという力が求められている

(映像:カメラに向かって話す八幡小学校 元山剛志教諭)

テロップ:

八幡小学校

元山剛志教諭

元山剛志教諭 :

自分の学び方にあった学び方ができるというのが

自由進度学習の良いところなのかなと思います。

(映像:インタビューに答える児童)

児童:

今までの授業だと速い人は待ちくたびれるみたいな感じで、

遅い人は置いていかれる感じだったんですけど、

このやり方になって速い人は速く遅い人はゆっくり

自分のペースで進められるようになりました。

(映像:授業の流れイメージ)

ナレーション:

「計画・学習・振り返り」大きく3つの要素で進む授業。

(映像:端末を使用した自由進度学習の様子)

01:36~02:12_右上サイド

自由進度学習 ①計画

②学習

③振り返り

先生:

今日は分数の足し算と引き算、11分の4回目ですね。

学習シートで計画を確認してください。

ナレーション:

まずは、端末で子供たちが自ら計画を作成。

今日の授業でどこまで学習を進めるのかを決めます。

(映像:インタビューに答える児童)

児童:

今日はeboardのチェックテストを終わらせようと思ってます。

児童:

どこまで進んでいるかが具体的に分かって、

進んでいない時はペースを速くしたり速く進んでいる時は

その分友達に教えたりして、計画的に進めています。

(映像:端末を操作して学習する児童の様子)

ナレーション:

続いて「学習」。授業では教科書だけでなく

端末上で活用できるデジタルドリルも使用していきます。

(映像:インタビューに答える児童)

02:23~02:55_右上サイド

自由進度学習 ①計画

②学習

③振り返り

児童:

色々な目線で学習ができるから学習の力が高まると思います。

(映像:カメラに向かって話す八幡小学校 板坂このみ教諭)

テロップ:

八幡小学校

板坂このみ教諭

テロップ:

教科書だけでなくドリルの問題、動画など

複数の教材から子ども達が自分に合ったものを選択

板坂このみ教諭:

それぞれの教材に良さがあって、教科書は基本通りのことを

押さえていくという感じなんですけど、

ちょっとここのやり方が分からないなって思った時に

動画があったりするので、自分の解決につながるというか、

そこを子どもたちが選んで、

自分が分からないことを自分で解決するというところに

良さがあるのかなと感じているところです。

(映像:端末を操作する様子)

ナレーション:

そして最後は「振り返り」。

ここではデータの利活用の効果が発揮されます。

(映像:カメラに向かって話す八幡小学校 竹原信汰教諭)

03:07~04:59_右上サイド

自由進度学習 ①計画

②学習

③振り返り

竹原信汰教諭:

時間を区切って振り返りで途中経過を入力してもらうんです、

自分の計画が順調だった人は順調、困っている人がいたら

困っているというのがデータで来るのでそれを元に私が、

今躓きがいる子に支援いこうかなというので見てる

(映像:端末を操作する様子)

ナレーション:

授業で学んだことを記入する「振り返りシート」。

リアルタイムで更新され、子どもたちひとりひとりの

進み具合を把握することができます。

(映像:カメラに向かって話す八幡小学校 竹原信汰教諭)

竹原信汰教諭:

いざノートに書かせて放課後集めてチェックしてやっと、

分かってなかったんだ、

分かってたんだってのが分かるんですけど、

今このリアルタイムで分かるから

今声をかけに行ったりとかもできますし、

例えば教科書を速く進める子もいれば、

教科書をやってから問題演習をする、

色んなパターンがあるんです。

(映像:端末を確認する先生の様子)

ナレーション:

先生が子どもたちの状況を把握し

支援につなげることができるよう、

デジタル庁では複数のデジタル教材に蓄積されたデータが

連携できるような仕組みづくりにも取り組んでいます。

(映像:デジタルドリルの取組状況のグラフ画面)

ナレーション:

鹿児島市では子どもたちがどちらの教材を選んでも、

その取組状況が一目で分かり、

支援に繋げられるダッシュボードを実証しています。

(映像:カメラに向かって話す八幡小学校 竹原信汰教諭)

竹原信汰教諭:

中身の部分も見えるので声のかけ方も変わってきて、

その子に応じた声のかけ方ができるようになってきてます。

(映像:インタビューに答える児童)

児童:

こういうノートにやる振り返りだといちいちページを戻して

振り返りとか見ないといけないんですけど、

タブレットになることで一気に色んな振り返りを

見ることができるのでとても便利だと思います。

(映像:端末を使用して学習する児童の様子)

ナレーション:

教科書や複数のドリルから

子どもたちが教材を選択する学びを実践し、

データを活用してドリルの取組状況の可視化や、

学びの状況のリアルタイムでの集約を実現しています。

(映像:授業終了の挨拶をする児童たち)

「礼」「ありがとうございました」

(映像:中室牧子教授)

テロップ:

デジタル庁シニアエキスパート

(デジタルエデュケーション)

慶應義塾大学 総合政策学部教授

中室 牧子

ナレーション:

教育経済学の専門家である中室牧子教授は、

パソコンやタブレット端末を子どもたちの学びに

導入することの意義を強調します。

(映像:カメラに向かって話す中室牧子教授)

中室牧子教授:

本人の現在の習熟度、

もうちょっと広く言えば関心とか興味に合わせて

問題が出題されるということが、

全てのレベルの子どもたちを伸ばしていくことに

繋がっているということですね。

PCやタブレットの中に優れたソフトウェアや教材が入っていたとしても、

それを正しく導いてくれる人がいないと

効果を発揮しないというのは

過去の研究からも明らかなことで、

この点は非常に重要なことではないかなと思いますね。

ナレーション:

その上で、

データの利活用を共に進めることが重要だと指摘します。

中室牧子教授:

PCやタブレットの中から得られるデータを使って、

子どもたちの教育にどういう効果があるのかという検証も

自ずと進んでいくことになるだろうと思っています。

なので、子どもたちの教育活動自体は大事なんですけれど、

その裏側でとれるデータっていうのも今後の政策を

推進していく上でとても大事なものだというふうに思います。

(映像:端末を使用して学習する児童の様子)

ナレーション:

デジタル庁では子どもたちの「自分らしい学び」の実現のために

(映像:児童の学習取組状況のグラフ画面)

ナレーション:

取組状況などのデータを可視化する実証を通し、

学びを支援しています。

(映像:カメラに向かって話す吉田欧太 参事官補佐)

テロップ:

デジタル庁

国民向けサービスグループ参事官補佐

吉田 欧太

吉田 欧太参事官補佐:

デジタル庁では教育のデジタル化のミッションとして、

「誰もが・いつでもどこからでも・

誰とでも・自分らしく学べる社会」を掲げています。

こうした社会の実現に向けて教育データの利活用であったり

教育のデジタル化を進めていくこと、

すごく大事ではないかというふうに思っています。

これまでなかなかやりたいけれどもできなかったような

現場のニーズだったり困りごとであったり、

そういったものをデジタルの力を通じて応援していくことが

これからも出来たらなというふうに思っています。