【代替テキスト】「Well-Being指標」がまちづくりの指針になる!
- 公開日:
00:00〜00:28
(映像:村上統括官に向かって話す鈴木参事官補佐)
鈴木:
多くの自治体が今まで自分たちの力だけでは
まちづくりもう限界だって感じていた
(映像:鈴木参事官補佐に向かって話す村上統括官)
村上:
もう今の私って不幸せって思ってる人が
何か地域のためにする?
(映像:海を眺めながら体を伸ばす人や、公園を歩く家族連れ)
ナレーション:
今自治体で始まっている
地域幸福度 ウェルビーイングに焦点を当てた
新しいまちづくりの取り組みに迫ります
テロップ「デジタル庁ニュース」
「まちづくりの最前線
「Well-Being指標」とは?
キーワードは幸せとやる気」
00:29〜01:27
テロップ
「デジタル庁統括官
村上敬亮(ルビ:むらかみけいすけ)」
テロップ
「デジタル庁参事官補佐
鈴木(ルビ:すずき)ミユキ」
テロップ
「伊豆ファン倶楽部
2024年2月サービス開始
三島市・熱海市・函南町が共同で行うデータ連携事業」
(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)
鈴木:
先程お話いただいた伊豆ファンクラブ
三島市・函南町・熱海市の皆さんで
データを連携させるっていうのは
非常に熱量高くですね
進んでるなっていうふうな
印象あるんですけれど
一方でデータを使うっていうのは
オープンデータ化したところで止まってしまって
データを作ってそれを流通させて
それを市民の皆さんの生活にも良くしようっていうところまで
至ってない団体もあるというふうに思うんですけれども
その違いってどんなところだと思われますか
村上:
市民のやる気
鈴木:
市民のやる気 一言ですか
村上:
市役所に言われて『これやんなさい』
『はいこれやりました』って面白くないじゃん
鈴木:
まあでもなかなか地方自治体にいた実感とすると
地域の皆さんの目も気になるし
自分だけが前に出るってのは
なかなか難しいなっていう感じします
村上:
普通そうだと思います
それを越えるときに必要なのが
僕はウェルビーイングだと思うんです
鈴木:
ウェルビーイング
1:28〜2:18
テロップ
「ウェルビーイング
生きがい
人生の意義
持続的な幸福」
(映像:海辺を歩く人々や公園で遊ぶ家族)
ナレーション:
ウェルビーイングとは身体的・精神的・社会的に
良い状態にあることをいい
短期的な幸福のみならず生きがいや人生の意義などの
将来にわたる持続的な幸福を含む概念で
「幸福」や「幸福感」と
訳されることもあります
(映像:デジタル庁の「地域幸福度Well-Being指標」webサイト)
ナレーション:
デジタル庁は市民の「暮らしやすさ」と
「幸福感(ウェルビーイング)」を数値化・可視化する
「地域幸福度(ウェルビーイング)指標」を開発・導入しています
(映像:左右に別々に表示された主観指標と客観指標のレーダーチャートが、中央にスライドして重なる)
ナレーション:
「地域の暮らしにどの程度満足しているか」など
住民からのアンケートを集めた「主観指標」と
健康寿命や歩道設置率 犯罪件数などの「客観指標」があり
この2つを組み合わせたものが
地域幸福度(ウェルビーイング)指標です
2:19〜3:53
右上テロップ
「幸せな人が増えれば地方創生は成功する」
(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)
村上:
やる気の壁を越えるときって
自分の今に対する満足感とか納得感がないと
絶対自分の言葉で一歩次に行ったり
自分がものの一歩踏み出したりしない
鈴木:
うん はい
村上:
今の自分にそこまで自信がないとか
今の私って不幸せって思ってる人が
不幸せモード入ってる人が
何か地域のためにする?
すごい簡単に言えばさ
体調の悪いときって何かやる気起きないじゃん
鈴木:
まあそうですね そりゃそうですね
村上:
やる気のドライブにウェルビーイングが不可欠だからこそ
やっぱりウェルビーイングを語る
ウェルビーイングを確認する
どうですかこれまでいろんな
自治体にやっていただいて
ウェルビーイング使って
こう良くなったなとか
こういうメリットあったんじゃ
ないかなって思うような例は?
鈴木:
一つの事例として会津若松市さんの事例を
ご紹介したいというふうに思うんですけれども
(映像:会津若松市のWell-Being指標レーダーチャート)
鈴木:
会津若松市さんは2013年から
『スマートシティ会津若松』って大きく打ち出されて
もうほんとにデジタル化を先進地として
進められてるっていうふうに思うんですが
レーダーチャートで見るとですね
デジタル生活っていう客観指標は非常に高いのに
市民の実感を測る主観指標ですね
アンケート結果
村上:
低いんだ
鈴木:
そうなんですよ
平均値を下回ってるんですね
そこをねやっぱり会津若松市の
市役所の皆さんもそのデータ見ながら
一緒に会話をしたんですけれど
なんでだろうってみんな
なぜ実感に繋がらないんだろうって
そういう疑問にも繋がったし
自分たちの政策をどうしていったら
いいんだろうかっていうところの
あの考えにこう繋がったなっていうふうに思ってるんです
村上:
お やる気に繋がってきたぞ
3:54〜6:25
テロップ
「会津若松市 スマートシティ推進室
高橋俊貴(ルビ:たかはしとしき)」
(映像:会津若松市へのオンライン取材の様子。ノートパソコンの画面上に高橋氏が映し出されている)
ナレーション:
会津若松市に話を聞きました
(映像:会津若松市のWell-Being指標レーダーチャート。右下ワイプで高橋氏)
高橋:
客観指標と主観指標
それぞれ 24 カテゴリー
客観指標については平均値の50を
大体概して超えているかなと思いつつも
主観指標については平均以下のものも多いという
現状があるなというふうに思いました
ということで主観指標と客観指標の
乖離が割と大きいのかなというのが
最初の気づきだったかなと思います
(映像:スマートシティ会津若松の取組例。需給マッチングサービス、地域課題解決型デジタル地域通貨、産業観光を起点とした観光CX、つなげるデータ医療、つながる遠隔医療、位置情報を活用したデジタル防災、“書かない”行政手続ナビ)
高橋:
10 年以上にわたっていろんな取り組みを
やってきたわけですけれども
名前はそれなりに売れている自治体かなと思っているんですけれども
そういったところも含めてなかなか
客観では上がっているものの
市民の方の実感が伴ってないってところはある意味
ちょっと意外なところだったかなっていうふうに思ってます
(映像:会津若松城[鶴ヶ城]の空撮)
ナレーション:
こうした気づきをきっかけに
市では地域幸福度(ウェルビーイング)指標を
もとにした取り組みを進めてきました
(映像:スマートシティ・生成AI体験ワークショップの様子)
ナレーション:
2024年2月に実施したのが
『スマートシティ・生成AI体験ワークショップ』
このイベントには学生を含む様々な世代の市民や
地元で活躍する企業のスタッフが参加し
地域幸福度(ウェルビーイング)指標をもとに
地域の課題などを洗い出し
生成AIを使ってその解決策を議論しました
キャッシュレス決済をどう広めるか
という議論では…
(映像:ワークショップで実際に出たアイデアの図解
牛丼店で…
大学生から高齢者 キャッシュレス決済の方法を教える
高齢者から大学生 牛丼をおごる)
高橋:
牛丼屋で大学生が高齢者に
キャッシュレス決済の使い方を
教える場を設けたりとか
教えてもらった高齢者が大学生に
牛丼をおごってお礼するみたいな
ところがあったりすると
世代間の交流にもなりますし
そういった教え合いがデジタルデバイドの
解消にもつながるんではないか
みたいなサービスの提案を
市民の方々がAIを
使いながら考えました
(映像:会津若松市の空撮)
ナレーション:
市は今後もワークショップを
継続的に実施するとともに
住民へのアンケート件数を増やすことで
まちづくりに活かしたいといいます
(映像:スマートシティ・生成AI体験ワークショップの様子)
高橋:
市民の方がどれだけそのまちづくりに
主体的に参画してくれるかということが
非常に重要だと思っていて
こういったものを繰り返していくことで企業とつながって
企業がどういうサービスを目指してくれたら
もっと嬉しいみたいなことを
本音でぶつけ合えるような場を作れるというのが
非常に必要なことでしたし
こういった機会というのは重要だと感じました
(映像:会津若松市の観光地の映像。右下ワイプで高橋氏)
高橋:
みんなでこういうまちづくりを目指そうよみたいな
一つきっかけとなるような指標が
ウェルビーイングなのかなというのを思っております
6:26〜7:37
(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木が座っている)
村上:
どうですかこのウェルビーイング
今後自治体にどういう変化を
起こしていきますかね
鈴木:
76団体 3月末でですね
使っていただいていて
村上:
すごい
鈴木:
ウェルビーイング指標で
地域の課題とかは分かってきたし
今までの部門部門で政策をやっていっても
地域の課題って解決しないよねって
指標使った自治体の皆さん
みんな感じてると思うんですけど
じゃあそこをセクションをまたいで
一緒にやるってなかなか難しくて
それをどういうふうに政策に
つなげていくかというか
政策効果につなげていくかっていうのを一回紐解いて
大きい目標に自分たちの政策が
どう紐づいていくかっていう形で
ロジックツリーにして分解していくということを
今年一緒にやってみようっていうチャレンジ
(映像:ロジックツリーのイメージ図。左から右に第1水準「政策分野の特定」、第2水準「政策のGoal」、第3水準「各施策群のOutcome」、第4水準「各施策群のOutput」、第5水準「個別施策名」という見出しが並び、その下にさまざまな項目が記されている。関連する項目は線で結ばれている)
ナレーション:
ロジックツリーとは
住民のウェルビーイング向上のために必要な取り組みと効果を
分解して可視化する手法です
ロジックツリーを活用することで
ウェルビーイング指標が明らかにした課題を解決するために
どのような政策が必要なのか
政策がもたらす効果を検証することができます
7:38〜9:15
右上テロップ
「ロジックツリーで見えてくる意外なつながり」
(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)
村上:
例えば健康増進教室やってますと
KPIも取りましたと
じゃあどれくらいそれでね
健康になりましたかって
健康増進教室に通うための
公共交通手段がなかったら
鈴木:
そうですよね
免許返納しちゃいますからね
村上:
そうすると自分で運転できるくらい
もともと健康な人しか来ないよね
鈴木:
それじゃ意味ないですねKPI測っても
村上:
そこに気がついたのが
香川県の三豊市だった
もともとねコミュニティバス
赤字なんで日曜日やめようと
鈴木:
それは妥当な判断って
思っちゃいますよね
村上:
でしょ
ところが高齢者が外出をしていると
実は在宅死亡率が上がるんですよ
日本の医療費っていうのは7割方
終末期医療に先端的な医療を使うから
今医療費ってバンバン上がってる
鈴木:
そうなんですか
(映像:香川県三豊市の事例の図解
日曜日のコミュニティバス運行
赤字拡大幅↑[増大]
医療費削減効果↓[減少])
村上:
よくぴんぴんコロリって言うけど
その方がバスの赤字の拡大幅よりも
でかいっていう試算が出て
それで三豊市は日曜日も
コミュニティバスを走らせることにした
(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)
鈴木:
いやそれ行政でバスならバスの部門
医療は医療の部門ってやってたら
全くこうクロスしないですよね
村上:
そう なのでやっぱり高齢者が元気で
良い医療環境をっていう課題が
ウェルビーイングで見えてきた時に
ロジックツリーを通じて
ちゃんとねそれぞれの施策が
どう噛んでんのって
じゃあ健康増進教室だけっていっても
実はコミュニティバスの
運行の方が効いてるぞとかって
そういうことが今多分見えてないから
それをちゃんと次に紐づけて
これとこれは関係してるから
ここにこういうふうに出てくるよね
っていうのを整理しようって
9:16〜10:56
右上テロップ
「ウェルビーイングが叶えるこれからのまちづくり」
鈴木:
多くの自治体が今まで自分たちの力だけでは
まちづくりもう限界だって感じてたところ
ウェルビーイング指標を共通言語にしてですね
いろんな人たちを巻き込んで
まちづくりに関わってくださる方を
増やせるというところが目に見えたってところが
私としては今までやってきて
一番あぁやって良かったなって思ったところですかね
村上:
とにかくねやっぱり暮らしてる人に
まちづくりに積極的に参加してほしい
いろんなことを思ってる人が
ちょっとずつ自分の実現する部分
っていうのに絡んでってほしい
そのための気づきのきっかけとして
ウェルビーイング指標を通じて
自分の街のことを考えるとか
ロジックツリー見ながら
本当はこういう政策やったら
いいんじゃんみたいなのがね
気づいてくれるようになると
納得感につながっていくんじゃないかなって
だからもう行政がねもうなんか
サービス提供してあげます どうですか?じゃなくて
一緒に作ろうよっていう
鈴木:
あの本当にデータって
いろんな人をつなぐ共通言語だなっていうふうには
この指標を使ってて思います
村上:
やっぱりこれからおそらくデータの時代で
そのためにも先立つものはデータかなっていうのが
今日の話の締めかもしれないですね
(映像:デジタル庁の「地域幸福度Well-Being指標」webサイトのキャプチャとQRコード)
ナレーション:
デジタル庁は市民の暮らしやすさと
幸福感(ウェルビーイング)を数値化・可視化する
ウェルビーイング指標を
ウェブサイトで公開しています
都道府県や市区町村別のデータを
ダッシュボードで確認できるほか
ウェルビーイング指標を使いこなすための
活用の手引きなどもご覧いただけます
データに基づく地域の政策立案などにぜひご活用ください
テロップ「デジタル庁」