【代替テキスト】地域の魅力を引き出しつなぐ。キーワードは「データ」

00:00〜01:06
テロップ「地方が抱える人口減少と需要の縮小」

(映像:鈴木参事官補佐に向かって話す村上統括官)

村上:
実は今日本中の地域がね
需要密度の減少問題に悩んでいる

テロップ「需要の減少=サービスの減少?」

(映像:村上統括官に向かって話す鈴木参事官補佐)

鈴木:
徒歩で帰ったら1時間以上かかるんですけど
とうの昔にですね
路線バスは廃止されていて

テロップ「地方を盛り上げる秘策とは」

(映像:カメラに向かって話す谷氏)
(映像:集計されたデータが表示されたパソコンの画面)

谷:
莫大な広告費をかけてPRするんじゃなくて
このデータから活用して

(映像:村上統括官に向かって話す鈴木参事官補佐)

鈴木:
本当にデータって
いろんな人をつなぐ共通言語だなと

(映像:鈴木参事官補佐に向かって話す村上統括官)

村上:
デジタル庁はデジタルデータ庁だと

テロップ
「1990年 通商産業省(現経済産業省)入省
2014年 内閣官房で地方創生に携わる
2021年 デジタル田園都市国家構想チームを率いる
デジタル庁統括官
村上敬亮(ルビ:むらかみけいすけ)」

ナレーション:
日本の地方創生に長年携わってきた
デジタル庁統括官の村上敬亮と

テロップ
「1994年 静岡県菊川市役所で地方創生を担当
2022年 デジタル庁国民向けサービスグループ
現在 村上とともにデジタル田園都市国家構想に携わる
デジタル庁参事官補佐
鈴木(ルビ:すずき)ミユキ」

ナレーション:
自治体職員として地方創生に携わり
現在はデジタル庁で
デジタル田園都市国家構想プロジェクトを
推進する鈴木ミユキが
データ活用による地方創生の取り組みについて議論します

テロップ「デジタル庁ニュース」
「地方の魅力を引き出しつなぐ
キーワードは「データ」」

01:07〜02:26
(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)
(映像:村上統括官が箱入りのハードカバーの本をカメラに向かって見せる)

村上:
じゃん 古しい本です
実はこの本の中に
田園都市国家構想研究グループ報告書
っていうのが入ってるんです
田中角栄総理のときは
もう日本全国列島改造で
東京と同じだ!高速道路だ!新幹線だ!
ってやったわけですよね
それに対して 違うだろうと
別に住んでるところは森林の中でいいよねと
地域のこの豊かな風景の中で
でもそうだとすると不便
都会に来るとキンキンコンクリートだけど
そのかわり便利
クロスできるんじゃないの
森林のまま便利ってないのかな
っていうことが書いてある
議論してた人は半分文化人
それがデジタルになったら
本当にできるんじゃねっていうのが
デジタル田園都市国家構想なんです

(映像:内閣官房webサイトのデジタル田園都市国家構想紹介ページ)

テロップ
「地方に仕事をつくる
人の流れをつくる
結婚・出産・子育ての希望をかなえる
魅力的な地域をつくる
デジタル技術を活用し地方の社会課題を解決」

ナレーション:
デジタル田園都市国家構想
通称「デジ田」
デジタル技術を活用し
地方の社会課題解決に取り組むとともに
仕事や人の流れをつくって
地域の魅力を向上させようというプロジェクトです

02:27〜4:20
右上テロップ
「デジタル化待ったなしの切実な理由」

(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)

鈴木:
帰省する時に電車で帰って
私の自宅は駅から5キロくらいあるので
徒歩で帰ったら
1時間以上かかるんですけど
降り立ったらですね
タクシーがいないんですね
タクシー会社は市内に2社あったんですけど
2社ともコロナの影響で
お客さんも減って車の台数が減って
じゃあバスに乗ればいいじゃんというふうに
都会の方は思うかもしれないけれど
もう とうの昔にですね
路線バスは廃止されていて

村上:
まあ要は人口が減っていると
需要密度が
面積あたりのお客さんの比率が下がっていると
何が起きるかというと
どうバスの定期運行便を工夫しても
1台のバスに乗るお客さんの数は必ず減るんです
需要密度が下がってもなお
サービスを維持しようと思ったら
定期運行便という考え方自体が無理なんです
需要も供給も増えている時なら
バスの本数を増やせば
今度ここまで来てほしいんだよねとか

鈴木:
そうですね
バス停も増えましたしね 昔は

村上:
そうそう
そもそも減らさなきゃいけない時に
市役所に陳情されたって
市役所もどうしようもないんだよね

鈴木:
そうですね
それは無理な相談になっちゃう

村上:
実はこれバスだけじゃなくて
お医者さんもそう
お医者さんの患者さんも
重症患者がいなくなるわけじゃないけど数は減る
学校の生徒も生徒数は減るけど
なくなっていいって話にはならない
これ今の鈴木さんのモビリティの話が
典型だと思いますけど
実は今日本中の地域がね
需要密度の減少問題に悩んでる
じゃどうすんのと言うと
どこで 誰が いつ どういうサービスを
欲しいと思ってるのかっていうことを把握をして
限られた先生・限られたドライバー・限られた車を
いかに効率よくそこに当てていくかってことを考えないと
地域の暮らしが維持できなくなっちゃう

04:21〜05:29
テロップ
「人口減少が進む社会」

ナレーション:
人口減少が進むいま
少ない人数で地域社会を
支え続けるために不可欠なのが
デジタル技術を使った効率化です
そこで重要になるのが
「データ連携基盤」

(映像:「データ連携基盤」のイメージを示すアニメーション。ドローンやデジタル技術が活用されている町の下に「データ連携基盤」が敷かれ、そこに政府や企業、個人が持つデジタルデバイスなどから情報が集められている)

ナレーション:
国や自治体 企業や個人などがバラバラに持つ
あらゆるデータを共有することで
ニーズを正確につかみ
効率的にサービスを届けることが可能になります
データ連携基盤の整備は
デジタル田園都市国家構想の中でも
重要な施策のひとつとされていて
すでにさまざまな地域で
データを活用した取り組みが始まっています

(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)

村上:
町ごとにじゃあ医療関係中心にやろうかとか
モビリティ中心にやろうかとか
防災のいざという時の取り組み中心にやろうかとか
実際いまデジ田の交付金の事業の中では
幾つかのアプローチが出てきて

鈴木:
その中でも統括官
特にこう何て言うんでしょう
熱心にというか
取り組んでいただいているなと思っている
伊豆ファン倶楽部

05:30〜11:42
テロップ
「伊豆ファン倶楽部(2024年2月~)
静岡県三島市・熱海市・函南町が共同で取り組む事業」

(映像:高台から海と市街地を望む)
(映像:「伊豆ファン倶楽部」のアプリ画面が表示されたスマートフォン)

ナレーション:
静岡県三島市・熱海市・函南町が
連携して取り組む事業「伊豆ファン倶楽部」
会員は専用アプリを使って
お店や交通機関を利用することで
会員限定のサービスを受けられます
データを観光に活かす取り組みに
大きな期待が寄せられています

(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)

右上テロップ
「データ×観光で地域が変わる」

村上:
簡単に言うとポイントアプリだよね

鈴木:
ポイントアプリ

(映像:飲食店のカウンター上やタクシーの後部座席に「伊豆ファン倶楽部」のロゴとQRコードが印刷された紙が掲示されている)

村上:
何をするかというと
お店に行くとQRコードが置いてあって
ピッとやると1ポイントみたいな
タクシーにQRコードが積んであって
タクシーを使っていただくとピッでQRポイント
とにかく行ってほしいところにQRが置いてあって
QRを置いておくとピッて

(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)

テロップ
「ポイントで消費振興するのではなく
透名の行動履歴データを取得」

村上:
何をやっているかというと
データをもらってるんです
何歳の人が どういう方が
どこに行っているのかっていうデータがない
キャッシュレスとか使ってもらっても
そのデータってみんなクレジットカード会社 銀行 バラバラで
地域の人が 自分の地域で誰がどう動いているかというデータを実は持ってない

鈴木:
ほしいんですけど
どこにもなかったですね

村上:
でしょう?
例えば伊豆ファン倶楽部でいうと
もうね今ね 1日3000人

鈴木:
3000人?

村上:
どこだと思う?

鈴木:
えっ 3000人?

村上:
3000人集める三島のスポット
外国人大好き

鈴木:
あっ えーっと 吊り橋ですか

(映像:三島スカイウォーク)

村上:
そう
スカイウォークって吊り橋があって
1日3000人来てる
3000人来てるんだったら
100人に1人が「それ面白いから行ってみようかな」
っていうポイントメリットを作ると
1日30人来るんだよ

鈴木:
確かに

村上:
でしょ?

(映像:伊豆エリアの観光施設や飲食店)
テロップ
「飲食店・観光施設など104店舗が加盟(2024年5月現在)
貯めたポイントを店舗独自の特典と交換」

ナレーション:
伊豆ファン倶楽部には現在
地域の飲食店など100店舗以上が加盟していて
貯めたポイントは
店舗独自のさまざまな特典と交換することができます

(映像:カウンターの向こうからカメラ側に、ステムグラスに入ったビールを差し出す店員)

店員:
伊豆ファン倶楽部の特典です

テロップ
「allez(ルビ:アレ)/fete(ルビ:フェット)三島醸造所(三島市)
自家醸造のクラフトビールなどテイスティング1種」
(映像:テーブル上にビールとたくさんのイチゴが置かれている)

ナレーション:
三島駅近くの飲食店では
地元の食材と水を使った
自家製のクラフトビールなどの
テイスティングが楽しめたり

(映像:真空パックされたジャーキーを見せる店員)

店員:
当店の特典はこちらの
熱海でとれた鹿のジャーキーになっています
地元の鹿でして
地元を盛り上げるために使わせていただいています

テロップ
「ソルト&ミート渚(熱海市)
地元産ジビエ1皿サービス」
(映像:ジャーキーを七輪で焼く様子)
(映像:細かく切られたジャーキーが皿に盛られ、赤ワインのボトルが添えられている)

ナレーション:
熱海の焼き肉店では
地元でとれるこだわりのジビエが無料に

(映像:「居酒屋颯人」外観)

ナレーション:
始まったばかりの事業ですが
加盟したことで変化が出はじめているお店も

テロップ:
「居酒屋颯人(三島市)
三島駅から徒歩約10分」
(映像:営業中の「居酒屋颯人」の内観)

ナレーション:
こちらのお店は新幹線が止まる三島駅からは
徒歩10分ほどの場所にあり
常連客以外の出張者や旅行者などにも
足を運んでもらいたいと考えていました

テロップ:
「居酒屋颯人店長
徳永拓人さん(ルビ:とくながたくと)」

徳永:
現在3月末からでだいたい約20名様ぐらいですかね
ご利用があります
宣伝の1つとして利用させてもらう代わりに
ドリンクを1杯無料で提供する
Win-Winで

(映像:カメラに向かって話す徳永氏)

ナレーション:
伊豆ファン倶楽部をきっかけに
新たな利用客が来るようになったといいます

(映像:カメラに向かって伊豆ファン倶楽部のアプリ画面が表示されたスマートフォンを見せる利用客)

利用客:
10ポイントためて1杯無料にしてもらいます

ナレーション:
匿名の行動データを活用することで
利用客のニーズを見える化する取組も始まっています

テロップ
「伊豆ファン楽部運営センター 企画部長
谷壮史(ルビ:たにまさふみ)」
(映像:ノートパソコンを開いて作業をする谷氏)
(映像:集計されたデータが表示されたパソコンの画面)

谷:
丸が年代ですね
例えばここに三島の駅があるんですけど
駅よりやっぱり広小路
今いる広小路エリアって
円もでかいっていうことは
それだけ読み込み回数が多いっていうことなので
駅前よりこっちの方が来ているっていうことで
肌感覚的には三島駅の方が人が多いんですけど
やっぱりアプリを入れている人は
伊豆ファン倶楽部なだけあって伊豆が好きな方なので
そういった方が
駅前で飲食するより
こういった広小路のちょっとディープなところで
飲食をする傾向がある

ナレーション:
利用客の年代や居住地域ごとに
どんなお店を利用したかがクラウド上で公開されていて
加盟店はリアルタイムで
確認することができるといいます

谷:
例えば30代だとアプリを入れた人が
スナックに行く傾向がみられているので
出張で来るサラリーマンの方などは
駅前で寝泊まりしていることが多いので
夜にはそういった寝泊まり プラス
三島の文化であるスナックを組み合わせた
何かプランを作るとか
スナックだけじゃなくて
その前に広小路で1軒挟みませんか?
みたいなPRを打つと
莫大な広告費をかけてPRするんじゃなくて
すごいエリアを絞ってできるっていうのは

(映像:街の往来の様子)

ナレーション:
データ連携により新たなアプローチが
可能となった地域の集客施策
今後の展望について三島市に聞きました

テロップ
「三島市企画戦略部
デジタル戦咯統括官
岩崎俊彦(ルビ:いわざきとしひこ)」
(映像:室内で座って話す岩崎氏)
(映像:伊豆エリアの観光施設や飲食店)

岩崎:
三島は富士山だとか箱根だとか伊豆のですね
ハブになるようなエリアですから
ある意味通過点になっていてですね
なかなかその三島を知っていただけない
というところがあったと思うんですが
この事業を通してですね
三島の魅力をたくさんの方に知っていただいて
三島のお店 また魅力あるスポットに
寄っていただきたいなというふうに思っています
今は三市町だけなので
やはり伊豆ファン倶楽部なので
伊豆半島全域でですね
取り組んでいきたいと考えています

(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)

村上:
もう会員1000人超えたんですよ

鈴木:
1000人

村上:
それでアンケートを取ったわけ
なんでアプリをわざわざ
ダウンロードしてまで入ったのって
理由聞いたら
すごいよ理由が

鈴木:
何ですか?

村上:
伊豆が好きだから

鈴木:
あっすごい素敵

村上:
それが本当にトップに来たんだよ
その何か割引が欲しいから来てるんじゃないと
だけど伊豆が好きだから
何かお店の人たちが一生懸命やるっていうんだったら
1口乗ろうじゃないかって言ってくれた
アンケート結果が出た時が一番嬉しかったかな
やっぱね 色んな人が色んな思いをストレートにぶつけて
行動に移せる街ってのが元気になるんですよ

11:43〜13:15
右上テロップ
「データ連携基盤を広めるには?」

鈴木:
地方自治体の皆さんと
デジ田に取り組んできてるんですけど
今 私の実感としてはやっぱり
大きいビジョンをお示しするっていうところと
現場感にあった事業の展開だとか
データを作るとかそういったところの
両側からのアプローチでご支援するってことが
重要かなっていうふうに思っているんですが
統括官は今どんなふうに
感じていらっしゃいますか

村上:
また難しい質問が飛んできたね
キーワードだけでいうと時々言ってるけど
仕組みを大きく取り組みを小さく

テロップ
「石川県能登半島地震(2024年1月)」

村上:
石川県でね 被災して
マイナンバーカードを持っている人は
違うお医者さんに突然面倒を見てもらっても
過去の病歴とか投薬履歴とか
全部見てもらえてすっげえ喜ばれた
何かそういうこう具体的ないいことっていうのがないと共感取れないので
結果として大きな仕組みっていうのが理解されない
まあ仕組みは大きく 取り組みはできるだけ具体的に小さくっていうふうに思ってます

(映像:デジタル庁が公開する資料「デジタル田園都市国家構想の実装事例を支える
サービス/システムのカタログ」と「サービスカタログ及びモデル仕様書を活用して調達するための手引き」の表紙画像と、2024年春版カタログのQRコード)

ナレーション:
デジタル庁は
デジタル田園都市国家構想の実装事例を支える
サービス・システムを取りまとめたカタログを公開しています
地域が抱える社会課題の解決と魅力の向上を
これからもサポートしていきます

(映像:室内に2脚の椅子が置かれ、それぞれに村上統括官と鈴木参事官補佐が座っている)

ナレーション:
後編は 自治体で始まっている
地域幸福度(Well-Being)に焦点を当てた
新しいまちづくりの取り組みに迫ります

テロップ「デジタル庁」