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【代替テキスト】神戸市が実践した「収税業務改革×データ利活用」とは?

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神戸市が積極的に取り組むデータ利活用

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データを可視化するダッシュボードの作成やデータ分析ができる

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人材の育成に力を入れて内製化を進めるなど

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業務改革や住民サービス向上につなげようとしています

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データ利活用の推進事例の一つ

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税務部による収税業務改革について 神戸市役所の職員4人が語りました

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収税業務とは税金を徴収し 税金の未収などがある場合に適切な対応を行う業務のことです

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収税業務においては担当者ごとに把握している

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納付状況の確認や案件ごとの進捗管理が重要となります

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神戸市は、データの利活用によって

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各案件の進捗状況を可視化するなど 収税業務改革を進めています

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私は以前の職場で収税業務をしていたんですけれど

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その中で一人の担当者がものすごく大量の案件を抱えているということが

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実感として知っていましたので 現状を見える化するだけでも業務の優先順位をつけやすくなって

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業務が効率的にできるようになるんじゃないかという思いはもともとありました

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効果がある程度見込めるテーマを探していたという中で

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当時我々の課にいた石田が

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もともとは収税課だったこともあって 収税だったら

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業務改革にも使えるんじゃないかという提案をしてくれたというところで

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それにのっかったというところがあります

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収税業務というのは 一つのシステムで行っていますのでデータとしてもたまっているし

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収税業務から改革を行ってはどうでしょうかという提案をしました

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収税課で3年目の時にICT推進チームというのが立ち上がってそれに参加しました

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で具体的には

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毎月作成するような資料とか

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そういったものを可視化して管理職が担当者の進捗状況を把握したりとか

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当時の政策課にも

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サポートしてもらいながら完成させたという感じです

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今までその数字でしか見ることができなかった

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資料がグラフになったことで 業務の進捗状況とか

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そういったものを把握しやすくなったかなと思います

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業務改革がやりやすくなってきた背景として セキュアなそういう環境が

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構築しやすくなってきたというのが一つあるかなと思います

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個人情報になりますので 当然データの取り扱いであるとか

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閲覧権限の設定には非常に気を使いました

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先ほどもありましたけれど 「ISMAP」という

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政府が認定したクラウドサービスを使って構築するシステムを使うことで乗り越えたりとか

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庁内のセキュリティーポリシーに沿った対策を行うことで

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安全な仕組みをつくり上げてきたと思っています

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サーバーを建てているんですけども

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その中で閲覧権限を厳密に設定できるようになったと

00:03:25,972 --> 00:03:30,109

閲覧者を限定することができるようになったことで活用しやすくなった

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閲覧権限の設定にしても 誤ったユーザーに誤った権限を与えてしまったりということがありますので

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ユーザーの情報も

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自動で連携をするようにして 人の手でリスクが発生することがないような仕組みにしています

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ダッシュボードっていうのは

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単純な資料ではなくて 考えるためのツールなので

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それをみんなで見ることで一段階深い議論ができるようになるのかなと思います

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本当に数値だけを見ていると それぞれ解釈のし方が違ったりだとか

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解釈するスピードも違いますし

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解釈を統一できるというところで有効かなとは思います

00:04:13,386 --> 00:04:20,660

データを可視化したことによって 全体の業務を把握しやすくなったというのもありますし

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実際に現場の職員同士で意見交換しながらつくっていくことで

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スピード感を持った対応が可能になったかなと思います

00:04:30,570 --> 00:04:37,110

一般的には会議だと資料を見て違うデータを見たいというのがあると 次の会議までにつくって来いという

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そういう話になるかと思うんですけど ダッシュボードを使うことで

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その次の会議を待たずに その場でデータを切り替えながら

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見ることができるのでそういった議論のスピードがすごく上がっていくかなと思います

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もっとこういうのが見たいとか こういうデータも使ってほしいとか

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どんどん新しい要望っていうのが出てきて さらにデータの利活用

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次の利活用につながっていくって流れができたのもすごいよかったと思います

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税のデータは 収税以外にも市民税と固定資産税のデータ等々あるんですけれども

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そういったものの統計の税務統計のサポートという形で

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ダッシュボードを作成していっているというところがあります

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庁内で共有して有用そうなものというものは 「神戸データラウンジ」の方で共有していっています

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固定資産税のデータは庁内の政策形成にも有効なものだと思っていて

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要は固定資産税を払っているってことは家を持っているということにもなるので

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どのくらいの人が持ち家として持っているのかだとか

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何歳ぐらいの人が持っているのか 性別がどうなのか

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分析していけるので そういう面でも活用は進んでいるかなと思います

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さきほどの市民税の話でいくと

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保育所の最適配置のときでも少しやったデータを

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全庁で有用だろうということで

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例えば2歳の子供を持つ共働き世帯がどれぐらいいるかみたいなものを可視化して共有したりとか

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そういったことも実際にやっています

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ダッシュボードを庁内で共有するようになってですね

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自分のところでもそのダッシュボードをつくりたいという相談を受けるようになってきてます

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水道閉栓のデータを空き家情報として全庁に共有しているので

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そういった情報を使って

00:06:35,428 --> 00:06:38,998

各課が分析をできるような仕組みにもなっています

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例えば全庁の市のコールセンターですね

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どういった部署の問い合わせが多いかであるとか 問い合わせに対応時間がかかっているかとか

00:06:51,210 --> 00:06:53,312

そういったものを可視化したりする

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分析というのは進んできていますね

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「神戸市情報マップ」っていうサイトで地図情報でいろいろなマップを公開していて

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それを見ることで避難情報だったりとか そういう市民にとって必要な情報が

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マップの形でわかりやすく閲覧することができるようになっているので

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そういう点では市民サービスの向上等にもつながっているのかなと思います

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データをうまく活用してですね サービスのプッシュ通知であるとか

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そういった市民サービスの向上にもつながっていくようなデータ利活用に発展させていきたいなというふうには思っています

00:07:27,447 --> 00:07:33,820

データを使うことで 職員の業務時間が削減できて

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事務的な作業というものを減らすことができるのではないかなと考えています

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データの利活用を収税業務に取り入れた神戸市

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ダッシュボードなどデータ利活用の実践は

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庁内の他の組織からも注目を集め組織の垣根を越えて広がっています

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さまざまな領域における利活用が進むにつれて

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データの先につながる市民の暮らしやサービスに少しずつ還元されはじめています