【代替テキスト】所要時間を9割削減 実証実験でわかった 防災×デジタルの手応え
- 公開日:
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デジタル庁が神奈川県の協力により 避難所運営や避難者支援に関する
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防災DXの実証実験を実施しました
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内容はデジタル技術の活用による災害発生時の避難者支援業務の効率化についてです
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実証実験は大雨で川が氾濫し
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複数の自治体が被災したという想定で行われました
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実証実験では午前は手書きなどアナログによる業務
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午後はマイナンバーカードを活用するなどデジタルによる業務を試しました
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避難所への入所を想定した
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アナログとデジタルによる実証実験です
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避難者役の参加者24名がマイナンバーカードによる入所手続き
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手書きによる入所手続きの2手に分かれてそれぞれにかかる所要時間を計測しています
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手書きによる入所業務は
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一人あたり4分45秒かかったのに対して
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マイナンバーカードを利用した入所業務は
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一人あたり33秒で完了しました
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デジタルの活用によって アナログと比べて入所業務の所要時間を9割削減できると分かりました
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すごく速くて 簡単でした
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アプリを使った方がやっぱりスムーズにいきますし
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時間もかからないので
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デジタル化が進むのが良いのかなと思います
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避難所というのは受付とかが手書きで書いたりとか 時間がかかり
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それに対する職員についても戦力は奪われるところがあります
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そこのところがマイナンバーであったり アプリだったり
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そういった部分で省力化できれば
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非常にこれは有効なツールではないかなというふうに考えます
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その他 顔認証を利用した入所業務や
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マイナンバーカード機能を搭載したスマートフォンを利用した
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入所業務についても検証を実施しました
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顔認証を利用した場合は 手書きに比べておよそ7倍の速さで
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マイナンバーカード機能を搭載したスマートフォンを利用した場合は 手書きに比べておよそ6倍の速さで
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入所業務が完了することを確認しています
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デジタル化の有効性ですとか あるいはマイナンバーカードを災害時にどういうふうに使えるか
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こういったことについてしっかり検証ができたかなと思っております
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スピードアップは図れていると思いますし そのほかちょっと目に見えにくいところですけど
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報告書の作成の手間とかもだいぶ軽減化されていると思います
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またスマートフォンからマイナポータルにログインすることで 過去の診療薬剤情報を確認したり
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普段飲んでいる薬や特定健診の情報を
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医師に共有したりできる機能について 避難所における活用を想定した実証実験も実施しています
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避難所にいる時というのは 肉体的にも精神的にも
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疲労困憊している状態なので
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自分が何の薬を飲んでいるかっていうのは聞かれても一瞬出てこなかったりするんですけれども
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マイナンバーと連動していただくといいなって思いました
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あと先生からも「ほかに何か具合の悪いところは?」って言われたときに
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その情報を見て血圧が高いとか 中性脂肪が高いとかというのを見れたので
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やはりすごく便利だなと思いました
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デジタル庁が試作した避難者アプリを使うと
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避難者が自ら位置情報を登録でき
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登録した位置情報が災害対策本部に共有される仕組みです
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避難先の把握が難航した能登半島地震の課題を踏まえて
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物資支援などに役立てることができるかを検証しています
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デジタルデバイスを使ってですね デジタルといえども
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行政とコミュニケーションを取る私のことを誰かが見てくれる
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私の要望を誰かに伝えることができるということが
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安心感につながるのではないかというふうに考えて
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今回の避難所運営のソリューションをつくったというところですね
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避難者のニーズ、困ったこと、どういうものが欲しいとか くみ取るのも時間もかかりますし
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非常に難しいところですけども
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個人的に打っていただいて それを集約して掌握できるという観点からは非常にいい訓練だったなと思います
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避難者が何を求めているのかという
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そのニーズを正確に把握することができるものだったと思います
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今回で言いますと 持ち物にバリエーションをつくってやっているんですよね
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スマートフォンだけを持っている方、マイナンバーカードとスマートフォンを持っている方、何も持っていない方、マイナンバーカードが搭載されているスマートフォン持っている方
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そういったバリエーションを持っています
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ただ やはりいざ災害が発生すると
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お年寄りの方も含めて
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何も持っていないという方がかなりの人数になるんじゃないかなと思っています
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100%デジタルデバイスがないと運用しないという世界じゃなくて
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割合が 例えば80%であれば80%の範囲で効率化が可能になってきますと
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そこで効率化されたリソースをお持ちでない方に向けて
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つないでいくというようなことを考えてますね
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「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」を目指しています
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デジタル庁では 実験結果の分析を進めるとともに
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これらの成果を踏まえた避難者支援業務のシステム・サービスに関するモデル仕様書を策定するなど
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自治体での防災DXを幅広く横展開できるよう引き続き取り組んでまいります