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【代替テキスト】政府の「ガバメントクラウド」を支える「モダンなアーキテクチャ」とは?

00:00〜00:14

山本:迅速かつ柔軟かつコスト最適でセキュアな

モダンなアーキテクチャが重要だと思っています

どうやってうまくコスト削減していけるのかみたいな

情報共有もしていける

その情勢の中で 国民のデータをどう守っていくのか

テロップ「デジタル庁ニュース」

「政府の「ガバメントクラウド」を支える「モダンなアーキテクチャ」とは?

デジタル庁 CCO(チーフクラウドオフィサー) 山本教仁」

00:25〜00:44

山本:2020年に当時の内閣官房にジョインする形で

行政のシステムに関わり始めて

デジタル庁発足の前 準備室時代からクラウドの専門家クラウドアーキテクトとして

色々な仕事をしはじめるようになって

そのままデジタル庁になって 今に至ると

テロップ「テーマ①現在取り組んでいるプロジェクトは?」

00:49〜01:11

山本:ガバメントクラウドという

クラウドサービスを行政のみなさまに使っていただく

クラウドサービスの提供の部分と

それをより便利に使っていただくためにウェブサービスを開発しておりまして

そのウェブサービスを我々GCAS(ジーキャス)と呼んでいるんですけれども

ガバメントクラウドとGCASの開発の技術的リーダーとして今仕事に携わっております

テロップ「テーマ②ガバメントクラウドで大事にしていることは?」

01:17〜02:07

山本:ガバメントクラウドで一番フォーカスしているのが

今の4つの指標でして

迅速かつ柔軟かつコスト最適でセキュアな

そういう環境をユーザーに提供しています

迅速かつ柔軟というのは先ほど申し上げたとおり

クラウドサービスをなるべく自由に使っていただけるようにすることで実現しておりますし

予防的統制、発見的統制という側をかぶせてセキュアにしております

コスト最適ということに関していいますと

ユーザーがクラウドサービスを自由に使えることで、

彼らの計画どおりにつくれるですとか

クラウドサービスの素の金額 特に管理費とか載せない金額で

ユーザーに利用していただけるようにすることで コスト

最適な環境も実現していけるようにしております

テロップ「テーマ③「モダンアーキテクチャ」の重要性とは?」

02:13〜04:06

山本:「迅速」「柔軟」「コスト最適」「セキュア」というのを実現するのには

モダンなアーキテクチャが重要だと思っています

官公庁のシステムはこの20年間変わらず そのままの形を維持し続けているものがたくさんありまして

これが今 高コストになっているという問題になってきています

これを今どきのモダンなアーキテクチャにつくり変えることで

より今のエンジニアをどんどんフル活用できますし

今の便利なソフトウェアやサービスをそのままインテグレートして使えるようにして

低コストでかつ便利なシステムというのを実現していけるというふうに思っています

もう一つはですね

クラウド自体 クラウドアーキテクチャ自体もモダン化していかなきゃいけないと思っています

昭和のオンプレミスの時代と令和の時代のクラウドというのは大きく違うと思っていまして

それを我々の中ではよく自家用車とタクシーとバスっていう比喩で表現しているんですけれども

昭和のオンプレミスは自家用車を買ってきて

これを自分で整備して車検に入って洗車したりとかメンテナンスして

ガレージも自分で借りてということをやれなければいけませんでした

初期のクラウド 平成の時代のクラウドはそれがもう少し共有で使えるようになって

タクシーのようになって 車自体は物理的にはタクシー会社が所有するんだけれども

ユーザー側はいちいちタクシーを呼び出すもしくは捕まえなければいけないし

捕まえたところでタクシー会社によって値段がバラバラですし

それなりの金額を払わないと

遠くまでとか目的地まで行けなかったというのがタクシーで

令和のクラウドはバスに近い形でして バス停はどこにあるか決まっていますけれども

どこに行くというのが決まってさえいれば

そのバス停に行ってバス運賃を払えば もうそのまま目的地まで連れてってもらえると

令和のクラウドは必要なだけ払って使えば

その部分が使って目的を達成できるというものになっています

テロップ「テーマ④ガバメントクラウド導入のメリットは?」

04:11〜05:29

山本:コスト削減とよりセキュアにしていけるっていうところと横のデータ連携

この3つが非常に大きいメリットだというふうに捉えています

コスト削減ということでいいますと定型的な仕組み、システム、インフラについては

そういう決まったテンプレートというものを 我々が作ってご提供してそれを適用いただくことで

決まったようなシステムは即座につくれると 今準備しておりますので

よりコスト削減というのができますし 同じガバメントクラウドの上で各団体が乗ってきていただけますと

どうやったらうまくコスト削減していけるのかみたいな情報共有もしていけるのかなと思っています

セキュリティについても 例えばクラウドの設定のよくない設定ミスみたいなものが起これば

通知を出したりですとか

我々の方で気付けるようにセットをしていますので

実際気付いて修正するのは各利用システム側でやらなければいけないですけれども

その辺のセキュリティの向上っていうものも目指していきますと

最後データの活用ですとか連携のところなんですけれども

今後デジタル庁として国で共通で使えるシステムですとか

地方公共団体から共通で使えるようなサービスというのを作っていけると考えています

より国民、市民の皆様に便利なサービスを提供していく時に

ガバメントクラウドに乗っていただいていれば より簡単にそうしたサービスとつなぎやすくなっていくと

テロップ「テーマ⑤行政と民間の違いは?」

05:35〜06:43

山本:民間のところと大きく違いは2つありまして

規模とセキュリティだというふうに思っています

規模は民間のグループ会社の大企業さんも

非常に多くのグループ会社を抱えてるとは思うんですけれども 国は地方公共団体が千数百ありますし

国のシステムもたくさんありますので

そこの規模感は非常に大きいかなと思っています

もう一つがセキュリティですね

セキュリティーは技術的なセキュリティ ITセキュリティについては

民間企業ももちろん大事なシステム お客様の情報を守るので、しっかりやっていくと思いますし

国はそういう意味ではそこも同じノウハウを共有しながら最高度のセキュリティっていうのを実現していくんですけれども

一方で国の場合はより長期な視野も立つ必要がありまして

例えば100年スパンで見た時に今世界情勢も色々変わってますけれども

その情勢の中で国民のデータをどう守っていくのかですとか

より国という観点でのセキュリティというところも非常に重要になってくるのが民間との大きな違いかなと思っています

テロップ「テーマ⑥デジタル化の先にある未来像は?」

06:48〜8:09:

山本:デジタライゼーション デジタル化というのは

データがどんどん横でつながっていく

組織がまたがって繋がっていくことが非常に大きな要素としてあると思っています

例えば分かりやすい例ですと我々の描くべき姿としては

それこそ市役所、区役所に誰も人が居ない

窓口に行って1回書けば区役所、市役所の中で連携されて

1回書くだけでいいというようなサービスは

比較的早いタイミングでどんどん実現していきたいと思っていますし

さらにその先には家からですとか 市役所に行かなくても

そういう申請などができるようにしていくというのが目指すべきところかなと思っていますので

そうした市役所や各府省が使うシステムを

データを横連携しやすくするためにガバメントクラウドというのは一つ大きく貢献できるかなと思っています

一番理想は生活しているだけで色々なサービスを実は使っているんだけれども

何も意識せずに使えるようになるっていうのが本当に究極の世界だというふうに思います

もう一つは 国民のみなさまに向ける行政サービスを

民間の企業がいくつか支援しながら作っていくということもあると思っています

そうした行政に関わる民間のサービスで 行政システムと連携するというところも

ガバメントクラウドに乗ることで よりデータの連携をしやすくするといったところで貢献していけるというふうに考えています

テロップ「デジタル庁」