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【代替テキスト】行政改革はユーザー視点で サービスデザインで行政官のマインドを変える デジタル庁 企画官 外山 雅暁

00:00〜00:16

外山:ユーザー視点でサービスをつくっていく

経営者にデザインというものをちゃんと理解していただかなければいけないと

デザイン経営宣言というものだったんです

後押しをすることで 世の中は大きく動くかなと思ったんです

テロップ「デジタル庁ニュース」

「行政改革はユーザー視点で サービスデザインで行政官のマインドを変える デジタル庁 企画室 外山雅暁」

00:28〜1:55

外山: 美大を卒業していて 最初はアーティストになったんですよね

アーティストの活動をしていく中で

町おこしをお手伝いさせていただいていたことがあって

アーティストだったりNPOだったり 町の人と一緒になって

それなりの成果を上げていたんですけれども

そういった個々の活動だけではなくて

行政という大きな力と一緒になってやることで

そういった活動っていうのが継続的に大きくなっていくんじゃないかなと思って

そういった時に行政の中に入って

活動ができると また違うのかなと思って

行政官になったという経緯もあってですね

私がなんでアーティストから公務員になったってことにもつながってくるんですけど

その時読んだ本の中に「人間は誰でもアーティストである」ということをいっていたアーティストがいたんですよね

それって自分なりに解釈したときに

例えばその教師であったりとか 看護師さんであったりとか

色々な職業であっても 自分の仕事の中で色々なアイデアを出したり改善することってできるし

新しい視点で見ていくってことはできるんじゃないかと思って

デジタルに関してはそんなに詳しいわけではないんですけど

逆にクリエイティブとか

デザインのことは自分でもよく分かっていると思っていて そういった経緯があって

デジタル庁に来ています

テロップ「テーマ①これまでの「行政×デザイン」の取り組みは?」

2:01〜3:31

外山:もともと特許庁に入庁してですね デザインの審査 意匠審査官として長い経歴があるんですけれども

国家公務員としてデザインをバックグラウンドにして入っている人間っていうのは少ないので

その中で経産省に行った時に

そもそも経営者にデザインっていうのをちゃんと理解していただかなければいけないと

そのデザインは何かというと 単に形のデザインだけではなくてユーザー視点でサービスをつくっていく

使いやすいものをつくっていくってことがデザインだということを

ちゃんと経営者に伝えなければいけないと思ったんですね

また経産省から特許庁に戻った時に

デザイナーであったりとか研究者の方であったりとか経営者の方であったりとか そういった方々に意見を聞いていくと

今デザインが世の中で必要になっているというのは皆さん共通認識だったんですが

もっとそれを特許庁として発信してほしいという要望があったんですね

委員の方々とまとめさせていただいたのがデザイン経営宣言というものだったんです

そのデザイン経営の本質っていうのはやはりそのサービスデザインという

ユーザーの視点を持ってちゃんとサービスをつくっていきましょうということが基本になってくるんですけれども

その後 特許庁からデジタル庁に来て

DXの視点で サービスデザインのプロセスというのを

いろんな省庁と一緒になって デジタル化という文脈でデザインを使えるってことができるかなと思って

そういったプロジェクトを推進しているという状況になりますね

テロップ「テーマ②サービスデザインとは?」

3:37〜4:26

外山:人によっても色々な答えがあるのかなと思うんですけれども

基本的には顧客体験というものを

より最善にするために 組織の理論ではなくて

ユーザーの視点に立って仕組みを考えていくってことだと思うんですよね

行政でいえば 例えば何か申請をする方には

わざわざ官庁に来てくださいねみたいなことになっているんですけど

それはサービスデザインの視点ではなくて 行政側の理由によって決められたルールになっちゃっていると思うんですけど

そうではなくて ユーザーの方が余計な時間を使わなくて済むためには 我々はどうするかっていう

そういう視点で考えるっていう視点のマインドチェンジみたいなところですね

そういうのを気付くための仕組みがサービスデザインなのかなと思っています

テロップ「テーマ③「サービスデザイン×行政」の進み具合は?」

4:32〜5:39

外山:デジタル庁でいうと サービスデザインのプロセスを

どんどんいろんな行政のプロセスの中に入れておこうという動きが全庁的にあるなと思っています

サービスデザインのプロセスで何かをつくった時に 最後アウトプットする時っていうのは

どうしてもデザイナーの力 絵を描いたり物をつくったりするデザイナーの力が要るんですけど

いろんな省庁がウェブページをつくったりする時とかに

素材として使えるようなパーツをですね すでにこちらで準備をしていて

こういったものを使えばユーザーサービスの改善に繋がりますよということで 情報提供

をしていたりしていますね

デザインシステム自体は

2022年の12月に公開しています

その後多くの方にダウンロードしてお使いいただいているような状況なんですけれども

デザインシステムについての反響なんですが 43,000PVを超える数値を記録してます

リリースした時にもSNSで大変話題になっているので

多くの方々に受け入れられていただいているのかなと思っています

テロップ「テーマ④「サービスデザイン×行政」推進の取り組みは?」

5:45〜6:24

外山:行政にサービスデザインをもっと組み込んでいこうという動きを支援する活動もしておりまして

その中で行政のサービスデザイン研修というのをやっています

これに関しては 第1回目は800人以上の方にご参加いただいているんですよね

一回の研修で800人って相当な数だと思うんですけれど

それだけ行政官の中にもサービスデザインに関心を持っている人がいるんだなというのが

我々もすごく力強く思いましたし こういった方々と何回か研修を続けていく上でですね

デジタル庁だけではなくて いろんな省庁が

そのサービスデザインも導入して変わっていくというのを支援したいなと思っています

テロップ「テーマ⑤「サービスデザイン×行政」推進の次の取り組みは?」

6:30〜7:18

外山:各省庁に対しての研修というのは 引き続きやっていくべきことだと思いますし

もう少し一歩進めないといけないなというのが

省庁だけではなくて 地方自治体も含めてサービスデザインのプロセスを行政のプロセス自体にどう入れていくかってことをちゃんと考えないといけないなと思います

デジタル庁自体がそのプロトタイプだと思っていて

デジタル庁の行政のプロセスの中で サービスデザインが入った形で

ユーザーの視点を入れつつ 行政の仕組みをつくっていくっていうのをちょっと一回整理をしてですね

我々デジタル庁には結構色々な省庁から出向している行政官がいるので

彼らが戻った時に またそこでそういうプロセスを導入していくということで

色々な省庁に広まっていくのではないかなと思っています

テロップ「テーマ⑥「サービスデザイン×行政」の先にある暮らしとは?」

7:24〜7:51

外山:行政の手続きって 正直みんなやりたくないと思うんですよね

私もやっぱり面倒くさいなと思うことが多々あります

それが簡単になって「あれ、もう終わってる?」っていうくらいの

気付かれないぐらい簡単に終わるみたいなところって 最終的な目標地点かなと思っていて

やったことすら覚えてないくらいの形で

行政プロセスっていうのが終わってしまうみたいなのが一番理想だなと思っていますね

テロップ「デジタル庁」